4~6月の「平均初年度年収」は457.7万円 – 最も高い業種は?

マイナビは7月28日、「正社員の平均初年度年収推移レポート」と「正社員求人件数・応募数推移レポート」について2023年4~6月の総評を発表した。本レポートは、2023年6月1日~30日の期間、総合転職情報サイト「マイナビ転職」に掲載された「平均初年度年収(未経験・経験者求人別)」「求人件数・応募数」の推移データを調べた。

2023年4~6月の正社員の平均初年度年収は457.7万円(未経験者求人427.2万円、経験者求人519.7万円)。コロナ禍前の2019年平均と比べ、20.1万円増加した(未経験者求人8.1万円増、経験者求人23.4万円増)。

求人件数は2019年平均比では142.6%で、前年同時期比では15.5ポイント増加。3カ月ごとにみると、2022年10~12月から高止まりしており、「引き続き企業の人材獲得競争は激しくなると予想される」(同調査)。

平均初年度年収を業種別にみると、「IT・通信・インターネット」が516.4万円と最も高く、以降、「金融・保険」が511.0万円、「コンサルティング」が503.4万円との順に。前年同時期比では、全12業種中10業種が増加し、最も増加額が高かったのは「金融・保険」の23.6万円増、次いで「マスコミ・広告・デザイン」が12.1万円増、「公的機関・その他」が11.1万円増となった。

求人件数を業種別にみた場合、2019年平均から全業種で増加。前年同時期比では、全12業種中10業種で増加した。同調査では「引き続き企業の採用活動が活発な様子がうかがえる。特に『公的機関・その他』については、官公庁が中途採用を始めた影響が大きいと考えられる」と分析している。