「Twitterを取り上げられたおれたち」という新解釈が話題の像、現場で新たな発見が…

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青い鳥のロゴマークでおなじみだったSNS・Twitterが7月末、サービス名を「X(エックス)」に変更。ロゴのデザインもスタイリッシュな「X」マークになったいま、ネット上ではTwitterとは無関係な「ブロンズ像」が突如話題に上がっている。

Twitterを運営するイーロン・マスク氏は7月23日に、ツイッターの名称とロゴマークを「X(エックス)」に変更することを発表。それに合わせてブランドのロゴマークも変更となったが、以前の“青い鳥”に愛着のあるファンも多く、ユーザーからは「バイバイ青い鳥」「さよなら幸せの青い鳥…」「青い鳥を今も探してしまう…」と惜別の声が相次いでいる。

31日には、多くの利用者のアプリアイコンに変化があったようで、ツイッター上では関連ワードが続々とトレンド入り。芸能界からもさまざまな声が上がっていた。
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そんな中、話題を呼んでいるのが、東京・品川区「JR大井町駅前」にあるブロンズ像。母親が鳥のシンボルマークを天に向かって掲げ、下にいる子供がそれを見ているという構図になっており、以前は「子どもたちからTwitterを取り上げる母親の像」と一部ユーザーに称されていた。
しかし、Twitterの大幅ブランド変更が行われたいま、「イーロンにTwitterを取り上げられたおれたち」の像という“新解釈“が誕生し、ファンたちの間でバズっているのだ。

まさに言い得て妙な解釈とも思えるが、像が設置されたのは1986年でありもちろん本来のメッセージは全くの別物だ。この作品は「平和の像」と名付けられており、母親がかざしているのは「非核平和都市品川宣言のシンボルマーク」である。
品川区は1985年に非核平和都市品川宣言を制定しており、核兵器廃絶の願いを全世界に向けて発信。それに合わせて設置されたのがこのブロンズ像で、男児がシンボルマークを見つめているのは、次世代にもその心を語り繋いでいくという表現なのだ。

母親が持つのは平和の象徴・鳩。この鳩がくわえる葉は2発の原爆を表しており、よく見ると葉先は原爆の尾っぽである安定翼のようなデザインになっている。
また台座には原爆のきのこ雲がかたどられており、唯一の戦争被爆国として「あの悲劇を繰り返さないために」という思いが作品全体に込められているのである。

大井町駅前のブロンズ像は全長約4メートルだが、調べてみるとこのミニチュア版が区内に複数設置されていることがわかった。

近隣だと、隣町であるJR西大井駅前広場。同じくJR大崎駅前にある「大崎ニューシティ内」の噴水広場、さらにはJR五反田駅から徒歩10分ほどの場所にある「五反田文化センター」のエントランス広場等にそれらが確認できた。

現場では今回のTwitter騒動をきっかけにしてか写真を撮る若者も見られた。その際にこの像の本来の意味を知り、改めて平和について考えることこそが品川区と作者の願いなのだ。