【速報】78歳男性が自宅で死亡 死因は頭部外傷か 殺人と断定 千葉県警、捜査本部設置 匝瑳

匝瑳市野手の住宅で住民の無職、土屋好夫さん(78)が死亡しているのが見つかり、県警は25日、千葉大での司法解剖の結果、死因は頭を殴打されたことによる頭部外傷の疑いがあると発表した。県警は同日、殺人事件として匝瑳署に100人態勢の捜査本部を設置し、今月上旬ごろに事件に巻き込まれたとみて詳しく調べる。
県警などによると、20日午後、土屋さん方を訪れたガス料金の徴収担当者が応答のないことを不審に思い、室内を確認したところ、ベッドで倒れている土屋さんを発見。同日午後4時50分ごろに「呼吸がない」などと110番通報した。
土屋さんは1人暮らし。玄関は施錠され、室内に争ったような形跡はなかった。死後1週間以上が経過していた。捜査本部は被害品などの確認を進めている。
近所の男性(71)によると、同担当者は土屋さん方の少し開いていた風呂場の格子窓から室内に呼びかけていたという。男性は「心配になって、こちらから(担当者に)声をかけ『家に入ってみるか』ということになった。未施錠だった場所から入り、寝室のベッドでうつ伏せに倒れている土屋さんを見つけた。事件だと思わなかった」と当時の様子を振り返った。
土屋さんを最後に見かけたのは昨年12月末ごろだったといい「10年以上前に奥さんを亡くした。よくしゃべる人だった。自分も1人暮らしなので不安だし怖い」と話した。
現場はJR総武線八日市場駅から南に約3キロで、住宅などが点在する田園地帯。