紀尾井町戦略研究所は8月2日、「マイナンバーカードに関する意識調査」の結果を発表した。調査は7月27日、全国18歳以上の男女1,000名を対象にインターネットで行われた。
調査によると、マイナンバー(個人番号)制度やマイナンバーカードの概要を、十分あるいはある程度理解していると思う人は70%。マイナンバーカードを持っている人は81%と、前回(59%)から20ポイント近く増加。また、マイナンバーとマイナンバーカードが違うことを知っている人は69%。マイナンバー制度を必要だと思う人は38%、思わない人は33%。
マイナンバーカードの使用シーンとしては、「本人確認や身分証明」(24%)、「コンビニでの公的証明書の取得」(16.5%)、「自治体など公的機関の窓口での申請」(13.1%)が上位にあがったが、最多回答は「使ったことはない」で29%だった。
マイナカードの紐づけミス「許容できない」が7割
続いて、今回起きた個人情報の紐付けミスなどについて、どこまで許容できるかと聞いたところ、約70%が「許容できない」と回答。マイナンバーカードで不安な点を聞くと、「個人情報漏えいリスク」(67%)や「カード紛失リスク」(53.7%)が上位に。不安解消策を聞いたところ、「ミスや事故が起きた際は政府が被害者に十分説明し救済策を取る」(44.7%)が半数近くを占めた一方で、3割が「どのようにしても不安解消できない」(29%)と回答した。
なお、一連のミス発覚などを踏まえ、マイナンバーカードを「返納したいと思わない」人は60.3%、「返納したいと思う」人は11.9%だった。
次に、「現行保険証を2024年秋ごろに廃止してマイナ保険証に一本化させる政府方針について、あなたはどう考えますか?」と質問したところ、「マイナ保険証への一本化自体に反対」が28.8%、「賛成だが時期を延期すべきだ」が21.1%、「賛成」は18.9%、「マイナ保険証やマイナンバー制度自体に反対」は16.7%となった。