ブログで副業!? ブログって稼げるの? どういう人が稼いでいるの? 第9回 収益化ブログは儲かるの? 実際にチャレンジしてみた

こんにちは。「ロリポップ! レンタルサーバー byGMOペパボ」から収益化ブログの情報を発信している林田です。これまでの連載は読んでくれていますでしょうか。まだの方は是非これまでの記事もお読み頂けると嬉しいです。

最終回の今回は「収益化ブログに実際にチャレンジをした話」をお届けします。

■収益化ブログを始めたきっかけ

私は「ロリポップ! レンタルサーバー byGMOペパボ」のアカウントマネージャーとして日々サービスのマーケティング活動に携わっています。その中で、実績や影響力のあるブロガーさん、アフィリエイターさんと直接やりとりをさせていただく機会が度々ありました。

しかしその時は、お仕事として取り組んでいるだけで自分でも収益化ブログを始めてみようという気持ちにはなりませんでした。それは収益化ブログを、所謂収入を増やす・資産を築く方法の一つとしてしか見れていなかったからかもしれません。

2022年の6月、著名ブロガーのヒトデさんがGMOペパボの福岡オフィスへお越しくださる機会がありました。その時ヒトデさんから、ブログの収益性もさることながら、ブログの楽しさやアウトプットすることの大切さを学ばせていただきました。

GMOペパボは、「人類のアウトプットを増やす」ということを企業ミッションとして掲げています。私自身も普段からアウトプットの楽しさや大切さを発信していますので、この収益化ブログについてもしっかり取り組んでみよう、楽しんでみようという気持ちになったのです。
■ブログ立ち上げから3ヶ月、検索エンジンからのアクセスがほぼゼロ

そういった経緯の末、ブログを立ち上げます。

立ち上げ自体にかかる時間は半日もかかりません。正味1時間程度でブログを開設することができます。かかった費用はおよそ1万円。レンタルサーバー1年分のコストのみです。
ブログの方針をある程度定め執筆を開始しました。そうして始まったのが私のブログ『林田ドットワーク』です。

記事の執筆を続けます。1記事目、5記事目、10記事目と記事を執筆していきますが、検索エンジンからのアクセスはほとんど発生しません。ついに20記事を書き上げましたが相変わらず検索エンジンからのアクセスはほぼゼロ。

しかし、既に運営しているブログがそもそも誰かからの閲覧を期待するブログではなかったこと、また、インターネットでのアウトプットは往々にして一方通行であることなどを理解していたため、淡々と記事を書き続けることができました。
■試行錯誤と小さな改善の積み重ね

さすがに検索エンジンからアクセスがほとんど発生しないのでは、収益化ブログとして成立しませんから、「Googleサーチコンソール」から得られる情報をもとに改善を繰り返しました。

主に取り組んだ改善は、ページが検索エンジンにインデックスされること、記事毎に届けたいユーザーを明確にすること、ページの表示速度の改善などです。そうするとこれまでほぼゼロだった検索エンジン経由のアクセスが少しずつ増え始めました。2022年12月頃のことです。

ブログを開設したのが7月頃でしたから、約半年が経過していました。
■ついに収益化に成功、このまま成長できるかと思いきや…

検索エンジンからのアクセスが増えてきたことで、「Googleアドセンス」での収益も1日1円、10円と発生するようになってきました。

私はインターネットの世界でお仕事をしてきましたが、フリマやオークションでは無く自分でゼロから収益を発生させたのは初めてでしたので、非常に少額ではありますがとても嬉しかったことを覚えています。

それから、「Googleトレンド」や「ラッコキーワード」といった市場のインサイト(興味関心)や規模感を知るためのツールを使い、市場でどういった情報がどの程度求められているかを予め調べてから、それに沿った記事を執筆するようになりました。そうすると流入はどんどん増え、収益もそれに伴って右肩上がりで成長しました。

先程のグラフと同じように見えますが、左のクリック数の軸を見てください。60から225の約4倍になっています。2022年の1月から2月のあいだでブログへのアクセスは約4倍に増えました。1ヶ月で4倍です。非常に興奮しました。もちろんそれに伴って収益も増えていましたのでこのままのスピードで成長してしまったらもしかして…などと考えていました。

しかしそんな期待とは裏腹にこのタイミングをピークに成長が止まり、さらに1ヶ月後にはアクセス数がピーク時の1/3まで減少しました。

落ちていくアクセス数、収益を見てブログから気持ちが離れそうになっていました。
■楽しさと収益化、自分が目指すバランスを大切に

この時の原因は一つの検索キーワードに流入が依存してしまっていたことです。2月の上旬は月間検索数が3,500程度あるキーワードで1位に掲載されていたのですが、そのキーワードでの私のブログの掲載順位が下がったことでアクセス数が減ったのです。

この事態が、私にブログと向き合うきっかけを与えてくれました。私はヒトデさんからブログの楽しさを学び、その楽しんでいる様子を羨ましいと思って始めたはずでしたが、増えていくアクセス数と収益を見ながらいつの間にか「収益 > 楽しさ」になっていた事に気が付きました。

もちろん収益化ブログですので市場に対して求められている情報をアウトプットしていくことは非常に重要なことです。しかし同時に自身がブログを楽しむことも必要です。なぜなら数字の上下に一喜一憂しすぎずにブログを続けるためには、アウトプットそのものを楽しめていることが重要だからです。

この出来事から、市場から求められている情報へのアプローチは程々に、自身がブログを楽しむということに再び向き合い、淡々と記事の更新、リライトを続けました。

その結果少しずつアクセス数は回復していきました。同時に収益も再び伸び始めました。

収益化ブログにはいくつかハードルがあり、リタイアしてしまうポイントがあるのですが、この一度伸びた数字が落ちるタイミングというのはかなり大きなリタイアポイントだと思います。

私はこのタイミングを「ブログを楽しむ」で乗り切りましたが、それが完全な正解であるかというとそうは思いません。この落ちたタイミングでさらに市場から求められる情報へのアプローチを強化し、パワフルに成長を目指すこともひとつの正解だと思います。

自分はブログでいつまでにどのくらいの収益を発生させたいのかを考え直してみると自分なりのブログとの向き合い方を見つけられると思います。大切なことは世の中で語られる『収益化ブログのあるべき姿』に囚われすぎず、自分なりのペースを見つけることです。
■やっぱりブログでのアウトプットは楽しい

ブログの良さは自分自身がプラットフォームでいられることです。自分のプラットフォームで、必要であれば収益化することができます。Googleのアドセンス広告を貼るも良し、Amazonアソシエイトやアフィリエイトで商品を紹介するも良し、もちろん自分のオリジナル商品を売るのも良いでしょう。

自身がプラットフォームということは自分の取り組みや頑張りがダイレクトに結果に反映されるということです。これがSNSなどであれば、まずはSNS自体の利用者がいてその中で自分のコンテンツへ誘導をする必要があります。もちろんSNSにはSNSの良さがありますので一方的なお話はできませんが、自由度の高さ、プラットフォームとしての振る舞いやすさで言えばブログに軍配が上がると私は思います。

収益が発生するということは、その情報に触れた読者の人が何かしら良い体験をすることに対する報酬、ご褒美みたいなものだと私は考えます。

誰しも素敵な一次情報を持っています。それは何かの作り方かもしれませんし、何かの選び方かもしれません。もしかしたらクスッと笑える小話かもしれませんし、胸が温かくなる出来事のお話かもしれません。何か珍しい体験談もあるでしょう。そういった情報をブログで発信することで、それに触れた誰かが良い体験をすることは素晴らしいことだと私は思います。そういったアウトプットを続けるモチベーションとして収益が発生する仕組みが取り入れられていることはとても合理的なことだと私は考えますし、多くの人に推奨をしたいです。

みなさんもぜひ、自分なりの収益化ブログを始めてみてください。楽しんでブログを続けてみてください。モチベーションが下がったら少し休んでも大丈夫です。また書きたいと思える時が来たら記事を更新してみてください。

みなさんが素敵なブログを始められることを願っています! またね~!

林田 祥 はやしだしょう GMOペパボ株式会社 ホスティング事業部所属。ネットイヤーグループ株式会社にて大規模WEBインテグレーション・DX領域におけるアカウントマネージャーとして従事したのち、2018年1月にGMOペパボ株式会社へ入社。「ロリポップ!レンタルサーバー byGMOペパボ」のアフィリエイト、プロモーションなどのマーケティング担当を経て、2023年1月からは同サービスのアライアンス、アカウントマネジメントに注力。社外の著名プレイヤーとのコネクションを構築し副業やブログに関連した企画を推進している。自身でも2つのブログ「林田ドットワーク」「林田ドットオンライン」を運営しているほか、数多くの有名ブロガー、インフルエンサー、アフィリエイターとの業務経験から、収益化ブログやアフィリエイト、副業について幅広い知識を持つ。2018年、ライフステージの変化に伴い東京から福岡へ移住している。 この著者の記事一覧はこちら