日本郵便“不祥事頻発”の異常事態! 広島では下着姿目当てに郵便局長が…「局内盗撮」なぜ横行?

郵便局内の更衣室にスマホを設置し、女性社員の下着姿を盗撮しようとしたとして、「大竹立戸郵便局」(広島県大竹市)の局長、辻川貴久容疑者(45)が先月31日、性的姿態等撮影未遂の疑いで広島県警大竹署に逮捕された。
「辻川は31日午前8時半ごろ、女性社員が更衣室に入ってくる直前に部屋に侵入し、スマホを何かで覆い、一見、分からないよう設置。不審なものがあることに気づいた女性社員が手に取り、中を見ると、スマホが入っていたため、110番した」(捜査事情通)
駆け付けた警察官がスマホの画像を確認したが、盗撮画像が保存されていなかったことから、未遂容疑となった。
「スマホを発見したタイミングが、着替え前だったのかもしれません。ただ、警察が到着するまで所有者が分からなかったため、スマホは責任者である局長の辻川にいったん預けられた。一瞬のスキを見て画像を消去し、証拠隠滅を図った可能性も考えられます。辻川に逮捕歴はありませんが、家宅捜索では余罪とみられるものも押収している」(前出の捜査事情通)
辻川容疑者は調べに「私がやりました。女性社員の下着姿が見たかった」と供述している。
■地域貢献に熱心だった局長まで…
辻川容疑者は2013年、大竹立戸郵便局長に就任。公募制のため、意思と能力があれば年齢不問で局長職に就けるという。以来、地域社会に根ざした活動を続けてきた。大竹市の防災リーダー1期生25人に選ばれ、ボランティアで防災訓練の指導や情報交換にあたっていた。
地元の中国新聞(18年8月8日付)は<募集は西日本豪雨の前だったが、豪雨発生でリーダーの意識にも変化が見られた。(中略)大竹立戸郵便局の辻川貴久局長(40)は最年少。「防災に関心が高い今、他地域の良い事例を研究したい」と意気込む>と報じていた。
日本郵便中国支社は1日付で辻川容疑者を局長職から解任。「今後、こうしたことが起きないよう社員指導を徹底する」とコメントしたが、実は日本郵便内では郵便局長による盗撮が後を絶たない。
朝日新聞デジタルは今年3月20日に<郵便局長による「局内盗撮」が続発>と題した記事を配信。<局長によるトイレや休憩室での「局内盗撮」は、過去2年で3件が判明。いずれも小規模な旧特定郵便局で、女性社員からは「安心して働けない」と不安の声が出ている>と報じた。朝日の取材に日本郵便は「内容や件数は会社判断で公表しない」と答えている。
大竹立戸郵便局も「小規模な旧特定郵便局」である。日刊ゲンダイも一連の「局内盗撮」について日本郵便の要求通り、質問事項をメールに明記して送ったが、「弊社からそのような事案の公表は行っておりませんので回答は控えさせていただきます」(広報部)と、木で鼻をくくったような対応だった。
隠蔽体質が不祥事頻発の一因になっているのではないか。