台風6号は記録的な大雨をもたらしていて、8日には7号も発生し、W台風の影響が東海地方でも出始めています。 記録的な大雨をもたらしている台風6号。気象庁は午前10時20分、鹿児島県の種子島・屋久島地方に「線状降水帯」が発生したと発表。命に危険が及ぶ土砂災害や、洪水による災害発生の危険度が急激に高まっています。 8日には台風7号が発生し、お盆にかけて本州に接近する恐れがあります。W台風の影響は、お盆間近の東海3県にも既に出ています。 9日午前6時、三重県熊野市では、勢いよく雨が傘に打ち付けてきていて、周りの音がかき消されるほどでした。 東海3県は台風6号の影響で断続的に大雨となっていて、三重県大台町宮川では、降り始めからの雨量が400ミリを超え、8月1カ月の平均雨量に迫る勢いです。
10日の朝にかけて雷を伴った激しい雨や、非常に激しい雨が降るところがある見込みです。1時間に予想される雨量はいずれも多いところで愛知、岐阜、三重それぞれで40ミリ。三重では、10日午後6時までの24時間の予想雨量が180ミリなどとなっています。 8日に発生した台風7号は今後、発達しながらゆっくりと北上し、お盆休みに東海3県を直撃する恐れもあります。
W台風の影響は東海地方でも既に出ています。愛知県南知多町の内海海水浴場では、海の家で店の看板を取り外し、台風への対策が進められていました。
また、シャッターごと飛んでいかないよう、土のう袋を置いたり、客が見込めないことから、仕入れの数を減らしている店もありました。
リアルハンモックのオーナー:「せっかくの夏、そしてコロナがやっと落ち着いたといわれる夏なのに大変ですね」 三重県熊野市でも、4年ぶりの一大イベントを前に影響が出ていました。熊野市観光スポーツ交流課長:「こちらが熊野大花火大会の会場になります。花火に合わせて準備はするんですけども、どうしても準備が少しずつ遅れてくる面は多少あると思います」
熊野市では17日に、新型コロナの影響で4年ぶりの「熊野大花火大会」が予定されています。およそ1万発の花火が打ち上げられ、今年2023年は12万人の来場を見込んでいます。
会場の七里御浜では、9日も桟敷席の設営が進められていましたが、その作業にもやや遅れが出ていました。また、10日に予定されていた観覧席の区画割りや、場所取りの解禁も、13日に延期となりました。
4年ぶりの復活を目の前に、地元の人の心はすっきりとしません。熊野市観光スポーツ交流課長:「元々『初盆の追善』という意味もございますので、お盆が明けてすぐさせていただくのが一番いいのかなと思っております。熊野の花火も復活ということで、ぜひ台風の影響が少なくて17日に開催できればいいなと」