日大・林真理子理事長「スポーツ部の方をよく知らないので遠慮していた」…アメフト部薬物事件

日大は8日、覚醒剤と大麻を所持したとしてアメフト部員の男子学生が警視庁に逮捕された事件を受け、林真理子理事長(69)らが8日、都内の日大本部で会見を開き、「大変に遺憾。理事長として深く受け止める」と謝罪した。寮内で大麻のような不審物を見つけてから警視庁への報告が12日後になったことに関し、大学幹部は「違法薬物との確証がなく、ヒアリングを進めてまとめて報告しようと思った」と説明。林氏は「適切だった。隠蔽(いんぺい)と思っていない」と語った。
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―昨年の薬物使用の自己申告に関して、林氏に報告があったのはいつ?
林氏「最近知りました。私の事案ではないと沢田副学長が認識したと思っています。学長と理事長には役割分担がある。きちんと講習会を開いたのは適切だった」
―昨年、しっかりと大学側が対応していれば、今回の事件は起こっていなかったのでは。
沢田氏「昨年は昨年で部として適切な対応をしていた。別の対応をすれば、場合によっては変わっていたかもしれない」
―最大で2人が大麻を使用した可能性があり、まん延と言えるのではないか。
沢田氏「申告はされたが、本当に大麻であったかは分からない。大麻がまん延しているとは思っていない」
―7月1日の就任1年の会見でイメージ回復への改革は「6合目」と話していたが?
林氏「6合目からかなり後ずさりしてしまった感が免れない。大きな契機と考え、また一気に7合目まで登っていきたい」
―酒井氏、沢田氏との関係性について。
林氏「はっきり申しまして遠慮があった。スポーツ部の方をよく知らないので遠慮していた。言い訳になるが、就任から1年いろいろやってきてスポーツを少し後回しにしていたのは事実」
―会見を終えて。
林氏「学生は非常につらい思いをしている。行きすぎた取材はおやめいただきたい」