不正転売の実態です。ジャニーズのSnow Man（スノーマン）が出演する演劇チケットなどを、定価の7倍以上の価格で不正に転売したとして、男女4人が逮捕されました。インターネット上では当たり前のように高額転売されています。
ジャニーズ「Snow Man」出演の7000円の演劇チケット…の画像はこちら >>
チケットを違法に高額転売していたとして逮捕された4人は、7000万円以上を売り上げていたとみられています。
チケット不正転売禁止法違反の疑いで逮捕されたのは、愛知県知立市の無職 植田祐輔容疑者（53）や、中国籍で愛知県安城市のパート 劉媛（りゅうえん）容疑者（43）ら4人。
警察によりますと4人は去年、ジャニーズの「Snow Man」が出演する「滝沢歌舞伎ZERO 2022」の7000円のチケットを、25歳の女性に5万円で転売。さらに、「SixTONES（ストーンズ）」のメンバーが出演するミュージカル「流星の音色」の5500円のチケットを、24歳の女性に4万円で転売した疑いが持たれています。警察は4人の認否を明らかにしていません。チケット売買サイトでは高額転売が横行しています。2月、名古屋で開かれる「SixTONES」のコンサートでは…（CBC 牧野恵美記者）「公式のチケット販売価格のおよそ10倍で取引きされています」
公式サイトを見ると一般の料金は9300円。しかしチケット売買サイトでは10万円以上で取り引きされています。こうした人気チケットの高額転売に街の人は…（20代女性）「自分が当たらなくて高額で売られているのを見ると、『私の方が行きたいのにな』とか『売るために買うのはどうかな』という思いはある。」（10代女性）「なんでそういう人たちが当たってしまうんんだろう。やめてほしいと思う」コンサートに行きたい人がチケットを買えなくなる現実。
一方、転売チケットを購入した人に出会いました。
Qどうして購入した？（20代女性）「当たらなくて。探してもなくて。その公演しかなくてどうしても行きたくて」Q定価のどのくらいで購入した？（20代女性）「2.5倍くらい」高くても買ってしまうファンの心理。
逮捕された4人は、およそ3年半で970枚のチケットを転売し、7000万円以上を売り上げているということで、警察が余罪について詳しく調べています。
不正転売の問題はチケットだけではありません。転売を防ぐためにある玩具店では驚きの対策が…。
プラモデルの世界でも。名古屋市昭和区にある玩具店の驚きの転売対策とは?（おもちゃのミッキー 前田 博店長）「ビニールを切って部品を切ることで、転売することを厳しくする」
こちらでは転売対策のためおととし8月から陳列するプラモデルは、すべてレジで箱を明け、袋から一部のパーツを取り出し切断。
（CBC 藤井祐輔記者）Ｑ切ると転売しづらくなる？（おもちゃのミッキー 前田 博店長）「そうだと思う。今まで通りの新品であれば、新品未開封といえるが、中が開いていると中古になり、製品的にも価値が落ちる」これまで、パーツの切りはなしを拒む人はいなかったとのこと。コロナ禍で巣ごもり需要が高まりましたが、プラモデルを作りたいという人も増えたとのことで…
（おもちゃのミッキー 前田 博店長）「例えば、このプラモデル、今は5500円だが、一時9000円ぐらい、1万円オーバーの時もあった」
需要に対し、供給が追いついていないことが原因で起こってしまう高額転売。（おもちゃのミッキー 前田 博店長）「転売する人が全部買うわけではないが、それなりの数を買っている。転売する人が買った分は通常の値段では出ないので、通常の値段で買いたい人が買うことができないのがいちばん嫌」
改めて10日、高額転売についてどう思うか街で伺うと…（高校2年生）「本当に買いたい人が買うので、一概にダメとは言えない」（大学2年生）「もうける手段の一つではあると思うが、転売されると本当は買いたかった人たちが買えなかったり、高い値段でしか買うことができなくなるのはよくない」
（大学４年生）「高く買ってもいいと思う人がいれば、その人の自由なので私はいいと思う」Ｑとなると転売はいい？（大学4年生）「それはだめなんですけれど…」