なでしこ・宮沢ひなたの母がPVで声援「お疲れさま。ここまで来られて満足したんじゃないですか」

◆女子W杯 ▽準々決勝 日本1―2スウェーデン(11日、オークランド・イーデン・パーク)
サッカー女子W杯準々決勝の日本対スウェーデン戦がニュージーランドで行われた11日、国内各地ではパブリックビューイング(PV)が行われ、なでしこジャパンに熱い声援を送った。試合は1―2で惜しくも敗れたが、選手らにゆかりある人たちは「お疲れさまでしたと伝えたい」と健闘をねぎらった。
今大会5得点を挙げ、一躍ブレイクしたMF宮沢ひなた(23)の地元である神奈川・南足柄市の商業施設で行われたPVでは、母・貴代さん(50)、兄・佳汰さん(27)が約80人の市民とともに試合の行方を見守った。
2点リードされる苦しい展開となったが後半42分、途中出場の林穂之香が1点を返すと会場は大盛り上がり。試合終了後は「ひなた! ひなた!」のコールが響き、我が街の選手をたたえていた。
試合を終えて貴代さんは「お疲れさまと伝えたい。本人は頑張っていましたけど、思うようにプレーができていない感じがした。でもここまで来られて本人は満足したんじゃないですか」と娘の健闘をたたえた。
宮沢が帰国した際には「ゆっくりさせてあげたい」と語り、報道陣から「食べさせたいものは?」と聞かれると「シェフが帯同しているじゃないですか。立派なもの食べているのに私に作ってほしい物なんてないと思います」と謙遜したが「炊き込みご飯ですかね」と笑った。
また宮沢が5歳から小学6年まで所属していた向田SCの菊地廣監督(74)は「よく頑張ってくれた。想像した以上の活躍。ありがとうございましたと言いたい。楽しませてもらいました」とねぎらった。(太田 和樹)