悲しみから妻の遺灰を手放せない男性 「子供は墓地にまきたいと言うけど…」

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妻と死別し、火葬がすんで1年。「これからもずっと遺灰を手元に置いておきたい」という男性が、子供たちとの意見の相違に悩んでいる。
今から1年前のこと、海外で暮らす男性(62)の妻が59歳の若さでこの世を去った。乳がんを患い、長いあいだ闘病した末の死だった。
病状を十分に理解していたため「いつかは永遠の別れが訪れる」と覚悟していたが、それでも最愛の妻の死はやはりつらかった。1年が経つ今もなお、男性はまったく立ち直れていない。
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ほぼ毎日妻を思い出し、「もうこの世にはいない」という事実に打ちのめされてしまう。朝になり目は覚めるが気分が落ち込み、ベッドから出ることも困難だ。
それでも火葬した妻の遺灰は今も保管しており、すぐそばにある。気持ちが暗くなると遺灰を入れた容器を抱き話しかけると、どうにか前に進むことができるというのだ。
しかしそんな男性の気持ちを、子供たちは理解してくれない。「せめて墓地にお母さんの遺灰をまかせてほしい」「そうすれば、お母さんが恋しくなっても墓地に会いに行けるから」というのが子供たちの言い分だ。
妻の死を嘆いているのは自分だけではない。母親を慕っていた子供たちも、死別から立ち直ることができず苦しんでいるのだ。それが理解できているにもかかわらず、男性は子供たちに同意してやることができないままだ。
「どうするのが一番なのかも分からなくなった」という男性が、イギリスのメディア『The Sun』の悩み相談コーナーに投稿し、アドバイスを求めた。
相談を受け付けた回答者は、「奥様がお亡くなりになり、とてもおつらいでしょう」「悲しみの乗り越え方は人それぞれ」「家で遺灰を保存することも、愛する家族とのつながりを感じる良い方法です」と共感を示した。
また、それを子供たちに伝えれば気持ちを理解してもらえるはずだと励ましつつ、「子供の気持ちにも寄り添い、遺灰を少しだけ墓地にまかせてあげてはどうでしょう」と提案している。
遺灰を手元に残すため、指輪やペンダントにして保管する人もいる。それぞれが納得いく方法で悲しみを乗り越えられるように、家族でしっかり話し合うといいだろう。