台風7号が近畿地方を北上 河川の水位上昇で住民が避難 各地で倒木や道路の冠水などの被害も 新幹線の計画運休は「お盆休み」を直撃

15日午前、紀伊半島に上陸した台風7号。東海地方では14日夜から三重県南部を中心に、雨や風の影響を強く受けています。これまでの各地の様子を振り返ります。
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15日午前6時ごろ、尾鷲港では係留されていた船が強風にあおられ大きく傾いていました。そして約30分後には、船は海の中に沈み、ほとんど姿を消しました。
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この他、尾鷲市内では寺の敷地内にあった大木が、対面にある建物に向かって倒れ道路を完全にふさいでしまう事態に。(近くに住む人)「びっくりした朝、(昨夜は雨風が)すごかった、音」「(倒木を)見たらすごいことに。9年住んでいるが初めて。これだけ(雨と風が)強いのは」
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気象庁によりますと、台風7号は15日午前5時前に和歌山県の潮岬付近に上陸しました。東海3県にも暴風、土砂災害、低い土地への浸水、河川の氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけられました。
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また、CBCテレビの取材班が宿泊した三重県熊野市のホテルでは台風7号の影響で停電が発生。水道水をくみ上げるためのポンプが停止し、断水が続きました。
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そして、一夜明けると、さらに被害の状況が見えてきました。熊野市ではシャッターやバス停の標識、そして建物の外壁までも飛ばされ、あちこちに散乱、今にも飛ばされそうになっている建物の外壁も見られました。
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伊勢市駅前では前日から激しく降り続いた雨で道路は冠水した状態に。さらに建設現場では敷地を取り囲んでいた壁と足場が崩れ落ちていた他、国道23号では道路脇の木がなぎ倒された状態に。
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また、三重県津市を流れる雲出川の支流・赤川では、橋桁の高さ近くまで水位が上がり、あふれ出た水で近くの田んぼも水に浸かっていました。
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一方、三重県伊勢市の清流・宮川も濁流となり危険な状態に。川の水は濁り、氾濫の恐れがある高さまで水位が上がっていました。宮川は15日午前9時には、観測所の水位が氾濫危険水位を超えるなどして流域の住民らが避難することに。
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さらに宮川流域の伊勢市の県道では車が水に浸かり動けなくなりました。(車の持ち主)「すごいショックです。とりあえずロードサービスを呼んだが、水が引かないと来られないみたいで」
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一方、今回の台風で愛知県では、ほとんどの地域で暴風警報が出されました。現在、近畿地方を北上しているノロノロ台風。
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新幹線は名古屋から岡山までは終日計画運休に。また、東京方面はいつもの3分の1に本数を大幅に減らして運行することに。お盆の帰省や行楽に大きな影響を与えました。(家族連れ)「静岡からです。名古屋ではドームで野球観戦です。心配ですけれども、どうなることでしょう」
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ところが、15日午後からバンテリンドームで行われる予定だったプロ野球、ドラゴンズ対ジャイアンツ戦は台風接近の影響で中止になりました。
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また名古屋市内でも木が倒れ、通行の妨げになっていることが昼頃にわかりました。土木事務所の職員が除去作業に追われました。
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名古屋城のお堀沿いの大木も割けるような状態で倒れていました。東海地方では15日夜遅くにかけて、線状降水帯が発生する恐れがあります。16日の午前中を中心に激しい雨が残りそうです。