関東甲信 都心など雨に変わっても明日まで雪の影響残る 山沿い…の画像はこちら >>
都心では雨に変わったものの、路面状況悪化など明日まで雪の影響が残りそうです。山沿いではこのあと夜まで雪が続き、大雪への注意が必要です。
都心の大雪ピーク過ぎる 山沿いはこの後も大雪注意
今日10日は、南岸低気圧の影響で朝から関東甲信の広い範囲で雪雲がかかりました。東京23区でも、約1年ぶりに大雪警報の発表があり、道路や畑などに雪の積もった所がありました。都心では昼過ぎには雨やみぞれに変わる所があり、沿岸部を中心にすでに大雪のピークは過ぎつつありますが、路面状況が悪化している所も多くなりますので、注意が必要です。内陸部では積雪が多くなった所もありこのあと明日11日明け方にかけて雪が続く予想です。積雪が増える地域もありますので、引き続き大雪対策をお願いします。
明日にかけての降雪量
明日11日18時までに予想される24時間に降る雪の量はいずれも多い所で甲信地方:20センチ関東地方北部の山地:20センチ関東地方北部の平地:10センチ箱根から多摩地方や秩父地方にかけて:7センチ関東地方南部の平地:3センチ内陸部を中心に道路に大人のくるぶしくらいまで、しっかりと雪が積もり、関東地方南部の平地でもまだ積雪となる所があるでしょう。雪がとけずに残って、路面が凍結する所もあるでしょう。週末のお出かけを予定している方も、路面状況には十分に注意をして行動するようにしてください。
慣れない雪 特に注意すべき場所は
雪道を歩く際、特に注意すべき所は4つあります。1つめは、歩道橋の上や、橋の上です。地面と接していないので、地面からの熱が伝わりにくく、凍結しても溶けにくいのです。2つめは、バスやタクシーの乗り降り場所です。人の乗り降りや、車のタイヤによって、雪が踏み固められると、滑りやすくなります。3つめは、横断歩道です。多くの人や車が通ることで、雪が踏み固められやすくなるだけではありません。特に、白線部分は、水が染み込みにくく、薄い氷の膜が出来やすいのです。4つめは、地下への出入り口や、建物への出入り口です。靴の底に付着していた雪が、出入り口付近に残っていることもあります。地下へ降りる時は、段差があるため、更に危険です。
ノーマルタイヤの危険性
雪道をノーマルタイヤで走行すると、タイヤが低温で固くなって吸着性が失われ、路面を摩擦で捉えることができなくなります。このため「滑る」「止まらない」「曲がらない」と、自動車が本来確保しなければならない動きが制御できなくなり、スリップ事故や渋滞の原因につながってしまいます。雪道を時速40kmで走った場合、ブレーキを踏んでからクルマが止まるまでの距離は、ノーマルタイヤでは冬用タイヤの約1.7倍にもなるという走行実験結果もあります。雪道でのノーマルタイヤは、とても危険ですので、冬用タイヤやチェーンを必ず装着するようにしてください。雪や雨が降ったあとの路面は凍結していることもあります。一見、路面に雪がないように見えても車の運転には十分な注意が必要です。