アルパインスタイルが日産自動車のミニバン「セレナ」をベースに作った「カスタマイズコンプリートカー」を公開した。セレナのユーザーで、なおかつ「ハイウェイスター」の見た目が好きだという人は、こういうテイストが気に入るかも? 実車を見てきた。
○「やんちゃ」すぎない絶妙なライン
アルパインスタイルのカスタム車はセレナの「ハイウェイスターV」あるいは「e-POWER ハイウェイスターV」がベース。納車は2023年10月下旬に開始予定で、現在は注文を受け付け中だ。
外装のカスタムパーツは「フロントハーフスポイラー」(7.7万円)、「サイドステップ」(6.27万円)、「リアハーフスポイラー」(6.05万円)の3種類。これにアルプスアルパイン製のセレナ専用カーナビなどを取り付けたのがコンプリートカーである。
外観のカスタマイズに当たってはベース車両の3Dスキャンをとって細部まで計測し、もともとのデザインをいかす形でエアロを設定したという。担当者に話を聞くと、アルパインスタイルのカスタムは「やりすぎていない、上品な感じが昔からのコンセプト」であるとのこと。ちょっと人と違ってカッコいいが、「やんちゃ」まではいかないラインで仕立てているそうだ。
なぜセレナをカスタムしようと考えたのか。前出の担当者によれば「専用カーナビなども含めたトータルソリューションが提供できる」のが大きな理由だそうだが、もともとセレナは、通常版よりも「ハイウェイスター」(エアロの付いた走りのよさを強調する外観のグレード)の販売比率が高く、アルパインスタイルのカスタム車を気に入ってくれるユーザーもいるはずだという読みもある。
セレナのハイウェイスターはファンが多いクルマだと思うが、それだけに出回っている台数も多い。アルパインスタイルのカスタム車であれば、同じハイウェイスターユーザーの中でも違いが出せるはずだ。
それと、セレナは2022年10月のフルモデルチェンジで、どちらかというと「先進的、上品、洗練」といった感じの方向に進化したので、多少は走り屋っぽく、ちょい悪な感じが出したいという人にも悪くないチョイスとなるのではないだろうか。