“恵みの雨”はいつ…新潟で水不足が深刻化 29年ぶりに貯水率0%のダムも「すぐにでも雨降って…」

17日も気温が上がった新潟県内。阿賀町では全国一の暑さとなる37.6℃を記録しました。一方、連日の猛暑で水不足が深刻化。五泉市の早出川ダムは貯水率が0%となり、田んぼなどへの影響が懸念されています。

高気圧に緩やかに覆われ、17日の県内は各地で気温が上がりました。最高気温は阿賀町津川が全国1位の37.6℃、新潟市秋葉区が全国2位の36.9℃を記録。28の観測地点のうち、8つの地点で猛暑日となりました。

猛暑が続き、雨が降らないことで五泉市の早出川ダムでは…

【記者リポート】
「こちらのダムの水、かなり下まで水位が下がっているのがわかります。地元の人の話ではダムの水はもう少し澄んでいるが茶色く濁っている」

早出川ダム周辺では梅雨明け以降、雨が降ったのは8月7日のみ。この日も一時的に降っただけでダムに水はたまらず、15日午後11時からついに貯水率は0%になりました。

こうした状況にダムを管理している県の職員は…

【県 新津地域整備部ダム管理課 横山弘幸課長】
「平成6年以来渇水ということで、ここまでになるのがかなり珍しい」

早出川ダムは洪水調節や発電などを目的に管理されていますが、水量が足りないため、8月2日から発電は一時中止に。一部の水田にも水を供給していることから現在も水量を調節しながら放水していますが…

【記者リポート】
「早出川ダムから阿賀野川へとつながる早出川では水量が少なく、川底が見えてしまっている」

それでも水が足りず、水田の一部では稲が枯れるなどの影響が出ています。

【県 新津地域整備部ダム管理課 横山弘幸課長】
「もう雨すぐにでも降ってもらいたい。いつも天気の気象庁の画面をずっと見ている状況です」

恵みの雨はいつ降るのか…

18日も県内は気温が上がる予想で、環境省などが熱中症警戒アラートを発表し、熱中症への厳重警戒を呼びかけています。

一方で、山沿いを中心に雨や雷雨となり、激しく降るところがある見込みです。