名古屋刑務所で刑務官が受刑者に暴行を繰り返していた問題で、疑惑を指摘した第三者機関に対し、刑務所側がウソの回答をしていたことがわかりました。
名古屋刑務所で2021年から22年にかけて、刑務官22人が受刑者3人に暴行などを繰り返していた問題では、刑務官13人が書類送検され、捜査が続いています。
法務省は2022年12月にこの問題を公表しましたが、その8日前、民間のメンバーで構成される「刑事施設視察委員会」の委員長が疑惑について問いただした際、名古屋刑務所の所長が「そのような事実はない」とウソの回答をしていました。
この委員会は、刑務所内の運営に問題がないかチェックする第三者機関で、取材に対し、名古屋刑務所は「たとえ委員長であっても、法務省の公表前に『調査中です』とは言えなかった」と釈明しています。