若い女性の尻に顔を近づけ、クンクンしていた69歳のジイさんがパクられた。
県迷惑防止条例違反の疑いで16日、兵庫県警生田署に逮捕されたのは神戸市垂水区の自動車販売業、十時雅功容疑者。
今年6月10日午後5時半ごろ、十時容疑者は神戸・三宮の商業施設「さんプラザ」の3階へ向かう上りエスカレーターに乗っていた女性（23）の後ろにかがみこみ、女性の尻に顔を近づけた。女性は尻に何かが当たった感触があったため、後ろを振り向くと、顔を見上げ、素知らぬふりをする十時容疑者と目が合った。不審に思った女性は3階でエスカレーターを下り、十時容疑者にスマートフォンを向けた。すると十時容疑者は何事もなかったかのように、その場から立ち去った。
■警察署に説明に行ったばかりに…
翌11日、十時容疑者は「ちょっと相談したいことがあるんですが」と生田署を訪れ、知り合いの警察官に「エスカレーターで女性が振り向いた時に、傘が相手のかばんに当たってトラブルになった」と報告。「何もやましいことはしてへんから、通報とかされたら困るんや」と、不自然な「説明」をしていた。
わざわざ生田署を訪れたことが、逮捕につながったという。
「『それやったら、防犯カメラの映像で確認しようや』という話になって映像を見たら、十時容疑者が女性の尻に顔を近づける様子がバッチリ写っとった。そんで『匂いをかいどるやないか』ということになった。十時容疑者は昨年7月にも同じ商業施設で女性2人の尻に顔を近づけ、同じ容疑でパクられとるんや。そんでその時、調べを担当した警察官に相談に来たんやが、余計なことをしたもんや。被害届も出てへんし、女性もスマホを十時容疑者に向けただけで撮影もしてへんから、特定もできひん。署に来うへんかったら、パクられることもなかったわな」（捜査事情通）
調べに対し、「顔を近づけただけで、匂いをかいだわけではない」と容疑を一部否認している。
十時容疑者は女性の尻を触ったわけでも、スマホで女性を撮影したわけでもない。ましてや、匂いをかいだかどうかを立証するのは困難だが、それでも逮捕されるのか。
「最終的には裁判所の判断になりますが、尻の匂いをかいだか、かいでいないのかが問題ではなく、顔を女性の尻に近づけるという卑猥な言動を取ったため、逮捕した。頭を下げ、腰を女性のお尻の位置までかがめるなど、あまりに不自然な体勢でしたから」（捜査関係者）
逮捕を免れるため、身の潔白を証明しに署まで出向いたところ、動かぬ証拠を突き付けられ……。間抜けなジイさんだ。