イーロン・マスク氏「X」のブロック機能を廃止する意向…“ブロック太郎”こと河野太郎デジタル相はどうする?

米短文投稿サイトX(旧ツイッター)オーナーのイーロン・マスク氏は18日、利用者が他のアカウントをブロックする機能を廃止する意向を示した。Xへの投稿で明らかにした。リンダ・ヤッカリーノ最高経営責任者(CEO)は、利用者の安全に配慮しながら機能を見直す考えを示した。
利用者からブロックされたアカウントを持つ人は、ブロックした人の投稿を見られなくなる。誹謗(ひぼう)中傷や攻撃的な投稿から利用者を守るために機能している。X上では、マスク氏の廃止方針に反対する書き込みもあり、実際に廃止されるかどうかは不透明だ。
もし、ブロック機能が廃止されたら、日本で一番困るのは、河野太郎デジタル相かもしれない。260万を超えるフォロワーを持つ河野氏はこれまで、意見が合わない相手の投稿をブロック。その機能を多用していたことから、SNSでは“ブロック太郎”などとやゆされたこともある。
ネット上でブロックを批判されると、行政改革担当相時代の2021年9月の記者会見では「ブロックするのは問題ない」と反論。国会においても今年3月の参院特別委員会で日本維新の会・柳ケ瀬裕文総務会長から「ブロックされた知人がいるが、なぜされたのか分からないと言っている」と質問されると、「誹謗中傷するような人は遠慮なくブロックさせていただいている」と説明していた。
マスク氏は、ダイレクトメッセージ(DM)についてはブロック機能を残し、特定のアカウントの投稿を自分の端末で見られないようにする「ミュート」機能は維持する考えも示した。ヤッカリーノCEOは「ブロックとミュートを現在よりもいいものにしていく」と投稿した。
マスク氏はXを買収以降、サービスや規約を相次いで変更。今年7月にアプリ名をツイッターからXに変え、アイコンも鳥から黒地に白のXになった。