服部兄弟に続け!陸上長距離界・期待のホープ「目指すは全中優勝!」北信越で大会新・小海楽空選手【新潟】

8月22日に開幕する全日本中学校陸上競技選手権大会の男子3000mで優勝を目指す中学3年の小海楽空(こかい・がく)選手を取材しました。

新潟県十日町市の山間を走るのは、十日町吉田中学校・陸上部の長距離選手です。

【小海楽空 選手】
「上り下りは、長く走ったりするときは取り入れるようにはしている」

こう話す小海楽空選手は8月2日の北信越大会男子3000m決勝で大会新記録の8分39秒59をマークし優勝。全国大会出場を決めたミライアスリートです。

【小海楽空 選手】
「ラストスパートはきくほうじゃないけど、ずっとペースを変えずに走って行く。そういう感じが一番得意」

3000m競技は本来トラックで行われますが、グラウンドを離れ、起伏のあるコースを走ることで脚力を強化。

また、豪雪地帯の十日町市ならではの練習法も小海選手の強さの秘密です。

【小海楽空 選手】
「冬はクロスカントリースキーをして寒い中、体を動かしたりしている」

雪が積もり、陸上の練習ができないときはクロスカントリースキーで体を動かします。

【十日町吉田中学校・陸上部顧問 江村浩一 先生】
「脚力だったり、上半身の体幹だったり、冬場の活動量をしっかりと確保するためには有効な練習」

体幹が鍛えられることにより、無駄な動きのないフォームが生まれ、ケガの予防にもつながっていると言います。

【十日町吉田中学校・陸上部顧問 江村浩一 先生】
「ケガをしないので、練習を順調に積むことができる選手。しっかりと段階を踏んでレベルアップできたのでよかったなと思っている」

そして、そのレベルアップをサポートしてくれるのが…

【小海楽空 選手】
「服部勇馬選手だったり、服部弾馬選手だったり、そういう人たちがけっこう十日町で有名なので一緒にやってもらって」

十日町市出身で東京オリンピックに出場した服部勇馬選手や弟・弾馬選手です。

実は、陸上部顧問の江村先生は中学時代に服部兄弟を指導。その縁で2人が合宿などに参加し、後輩にアドバイスを送ってくれていると言います。

【小海楽空 選手】
「レースを想定してだったり、ここはこういうふうに思って走るとか、こういうイメージを持って走るとか、具体的な感じでアドバイスをしてくれる」

大先輩からのアドバイスも生かし、22日に始まる全国大会では予選で敗退した去年の雪辱を晴らすと誓います。

【小海楽空 選手】
「1位は、目指していることは目指している。自分のレース展開によっては狙っていく。(自己ベストを更新する)8分30秒を目安にして走りたい」

十日町が生んだ若きランナーが中学生の頂点を目指します。