大型宅地造成で児童数が急増している千葉市緑区の市立誉田東小(児童数862人)の保護者らが21日、市と市教委に対し、グラウンドの拡張を求める要望書と1327人分の署名を提出した。同校は教室不足を補うため、プレハブ校舎2棟と子どもルーム3棟をグラウンドに建設。グラウンドが狭くなっており、児童や保護者から「人が密集しけがをした」「運動会が全校生徒でできない」などの不満が上がっていた。
同校は同区の大型宅地「たかだの森ニュータウン」の造成で5~6年前から児童数が急増。2025年度には千人を超える見通しになっている。市教委は、教室不足を補うため、19年度と22年度にそれぞれプレハブ校舎を建設していた。
同日は、保護者らでつくる「誉田東小グラウンド拡張を求める親の会」が現状を報告し、グラウンドの拡張を要望した。同会によると、休み時間は学年ごとに時間を決めてグラウンドを利用。運動会も全校生徒がそろっての開催ができず、45~50分ごとに1学年ずつ交代でグラウンドを利用した。他の学年は各教室からモニターで競技を観戦したという。
同会の岡部貴代代表は「安全に運動できる広さがなく安心できない。子どもたちも不満だ」と述べ、早急な改善を要求。2年生の男児(7)も「鬼ごっこをした時、他の人のボールが顔に当たったことがあり、教室で遊ぶことが増えた。広いグラウンドでドッジボールや野球がしたい」と訴えた。
要望書を受け取った市教委総務課の山田利雄課長は「意見を真摯(しんし)に受け止め、検討を進めたい」と回答した。