24日にも処理水放出へ…激しく反発する中国から来た観光客たちの“ホンネ”とは 食の安全性に関心高まる

福島第一原発にたまる処理水の海への放出が、24日にも行われます。焦点となっているのが「食の安全性」で、激しく反発している中国から来た観光客の本音を聞きました。

23日午後、中部国際空港には相次いで中国からの便が到着しました。団体旅行が解禁され、今後さらに多くの観光客が訪れることが予想されます。訪日客の目的を聞いてみました。

天津から:
「レゴランドが一番楽しみです」

とりわけ楽しみだと話すのが「日本の食」です。

天津から:
「前も名古屋で味噌煮込みうどんを食べたので、今回も食べたい。お寿司とか天ぷらとか全部食べたい」

中国国内では、7月から中国が日本からの水産品の輸入を厳格化した影響で、仕入れが難しくなってしまったという寿司店もあります。

さらに香港政府は22日、福島県や宮城県など10都県からの水産物の輸入を禁止すると発表しました。

23日にセントレアに到着した中国人旅行客は…。

上海から:
「(Q.何を食べたい?)お寿司とか」

一方で「控える」という声も聞かれました。

上海から:
「私たちも本当に放出されるか分からないけど、静かに見守りたい。(Q.日本食へのイメージは?)本当に放出されたら、日本食を敬遠することもあると思う」

深センから:
「(Q.処理水についてどう思う?)よくないですよね。日本はかなり好きなんですけど、さすがにそれはないんじゃないかなと。お刺身とかは控えるかも」

24日にも処理水の放出が始まります。政府は、休漁期間である8月中に放出を始めることで、海水のモニタリング結果を示し、安全性をアピールする見通しです。