75歳以上「ゴールドシニア」の外出促進へ バス、タクシー割引券交付 市川市、高齢者施策を本格化

市川市の田中甲市長は22日の定例記者会見で、12月から高齢者の外出支援事業として、バスとタクシーに割引料金で乗れる利用券を交付すると発表した。「新型コロナ禍で家にこもりがちだった高齢者が外に出て活動するのに役立ててほしい」と市長自身が発案したという。関連経費4560万円を盛り込んだ補正予算案を9月1日開会の定例議会に提出する。
市は75歳以上を「ゴールドシニア」と呼んで高齢者施策を本格化。利用券は「チケット75」と名付け、市内の75歳以上(来年3月31日時点まで)の約5万8000人が交付対象となる。
バスは京成バスなど3社が対象となり、チケットを運賃箱に入れれば現金100円で乗車できる。タクシーは法人7社と個人タクシーを対象に、チケット1枚を500円の「金券」として扱い、運賃残額を本人が現金で払う仕組み。
チケットはバスが10枚、タクシーは5枚つづりで交付される。事前申請が必要で、10月23日から受付開始の予定だが、スタートとなる今回はどちらも先着1万人に限定。チケット利用は12月1日から。チケットは来年度も発行となる見込みだ。