余ったカレーの“保存方法”が話題に 作り置きしてお腹を壊す可能性も…

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暑い時期でも、スパイスで食欲を増進してくれるカレー。夏バテ防止にもピッタリの料理だが、保存の方法によっては大変なことに…。X(旧・ツイッター)でも、家庭で調理したカレーの保存方法が話題となっている。
21日よる、とあるユーザーの投稿が話題に。このユーザーは、作り置きしていたカレーをレンジで温め直して食べたところ、食中毒で病院を受診することになったという。
この投稿からユーザー間で話題になったのが「ウェルシュ菌」の存在。「カレーで怖いのはウェルシュ菌。芽胞ができてしまうと加熱しても死にません」といったポストが続々と相次ぎ、「ウェルシュ菌」がトレンド入りした。
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ハウス食品グループの公式サイトによると、ウェルシュ菌は自然界に幅広く生息している細菌で、空気を嫌う性質があるため、カレーやシチューの鍋底のような酸素の少ない環境で増殖する。硬い殻を持った「芽胞」を作るが、この芽胞は高温に強く、100℃で数時間加熱しても死なないため、カレーの鍋底で長時間煮込まれても生き残るという。
芽胞のままであれば人体に被害はないが、一度加熱した後、鍋の温度が細菌の好む室温程度までに下がると菌が増殖してしまう。作ったカレーを翌日に温め直す“一晩寝かせたカレー”が好きな人も多いが、鍋のまま室温で置いておくのは危険なようだ。
そこで、残ったカレーを保存する場合には、室温で長時間放置せず、できるだけ素早く粗熱を取って、厚みの少ない容器などに小分けに。翌日に食べる場合は冷蔵、それ以降に食べる場合は冷凍保存する。
家庭で調理したカレーの場合、冷凍でも1週間以内に食べるようにし、再加熱する際には必ず食べる直前に鍋に移してかき混ぜながら、しっかり中心部まで加熱して熱いうちに食べるようにするとよい。
なお、夏だけでなく冬でも暖房の関係で室温が下がらないことがあるため、注意が必要だ。また、カレー以外にも、スープやシチューなどすべての煮込み料理でリスクがあるという。
ユーザーからは、「粗熱取れたら冷蔵庫に入れようと思ったらそのまま朝まで忘れて菌の膜みたいなのできてて絶望した」「夜にじっくり煮込んでかなり旨味の強いデキになったが翌朝蓋を開けると、カレーの表面一面にカビが…」「基本常温保存当たり前みたいな家庭で子供の頃めちゃくちゃ腹壊しまくってたんだけど、今考えるとあれ絶対傷んでるもの多かったでしょ…」と室温で放置したカレーにまつわる経験談も続々と寄せられた。
また、「うちは作った鍋より一回り大きい鍋に水張って鍋ごとドボンさせて冷まして、ジップロックかタッパーに小分け」「余ったら即小分け、保冷剤でサンドイッチして急冷、粗熱取れたら冷凍。食べるときは鍋で混ぜながら加熱」と具体的な保存方法について説明する人もみられた。