福島第一原発の処理水の放出が24日に始まったことを受け、中国は日本の水産物の輸入を全面停止すると発表するなど、さらに動きがありました。 日本からの輸出も多い中国や香港では、処理水放出前から原発事故に関連した輸入の規制が続いていました。 中国では、福島や宮城から長野、新潟まで10の都と県からの食品の輸入を禁止し、それ以外の地域の水産物にも検査強化の影響が出ていました。 香港では、福島の野菜や果物の輸入が禁止だったのですが、24日の放出を受けてさらに動きがありました。 中国政府は24日午後、日本の水産物すべての輸入を禁止すると発表しました。香港でも、24日から福島など10都県の水産物が輸入禁止になっています。
水産白書によると、日本からの水産物の輸出額は2022年で3873億円でした。このうち中国が22.5％、香港が19.5％と、あわせて42％を占めていて、影響は避けられません。