日大アメリカンフットボール部の寮で覚醒剤と大麻を所持したとして逮捕された部員の北畠成文容疑者(21)が「大麻は他の部員と一緒に吸った。寮で見つかった大麻はその残りだった」と警視庁に説明していることが23日、捜査関係者への取材で分かった。
北畠容疑者の説明や押収したスマートフォンの解析などから、警視庁薬物銃器対策課は22日に大麻取締法違反容疑などで東京都中野区の寮を再び家宅捜索。北畠容疑者とは別に大麻所持などの疑いがある部員4人を任意聴取していた。4人からもスマホを押収しており解析を進める。
北畠容疑者は逮捕前の任意聴取に「大麻は買って自分で吸った」と供述していた。寮の部屋から見つかった覚醒剤の錠剤は「大麻を買った際におまけでもらった。覚醒剤とは知らなかった」と説明し、覚醒剤の使用は否定していた。
日大は今月5日にアメフト部に無期限活動停止処分を科したが、5日後に「個人の問題」として解除している。同大は複数の部員の関与の疑いが出ている状況を受け、スポーツ報知の取材に「現時点では変更はありません。変更がない理由は検討中のため」と回答。今後、再び無期限活動停止とする可能性を否定しなかった。
アメフト部はこの日はグラウンドでの練習は行わなかった。ある部員は「(今日の)練習はないです。ずっとオフです」と当面練習がない可能性を示唆した。