【夏山天気】午後は早い時間から積乱雲の発生も 天気急変に注意

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26日(土)は湿った空気が広い範囲に流れ込むうえ、東日本に寒気を伴った上空の低気圧が接近します。27日(日)も居座って、大気の状態が不安定になって激しい雷雨となるところがある見通しです。今週末も山では天気の急変に注意し、早出早着を心掛けましょう。
【天気図解説】地上天気図にない上空の寒冷低気圧が接近

この週末は要素が多いのでひとつずつ確認しながら説明します。26日(土)は日本海を低気圧が進む予想です。この低気圧は25日(金)には西日本に湿った空気を引き込んで大気の状態を不安定にしたもので、26日(土)は北海道の西まで進むことから北日本と東日本にも湿った空気を引き込む見通しです。また、台風10号の北西には寒気を伴った上空の低気圧があり、夜には関東に接近する見通しです。同時に日本の東から広がっている高気圧は張り出しを弱めて後退するでしょう。湿った空気が多くなる中、上空に寒気が流れ込むことで広い範囲で大気の状態が不安定になり、激しい雷雨になるところもある見通しです。27日(日)も上空の寒気はほとんど停滞し、あまり位置を変えません。引き続き湿った空気も流れ込んでいるため、広く大気の状態は不安定となりますが、このとき台風10号に伴う風向の変化がポイントとなり、雨の降りやすい場所は26日(土)から変化する可能性があります。土曜日に大丈夫だったから日曜日は安心、というわけにはいきません。

また、26日(土)は関東の東にある高気圧と台風10号の間で気圧の傾きが急になるため、海上から東風が吹きやすい見通しです。東風がぶつかる日光、関東山地、奥秩父、八ヶ岳を中心に雲がわくのが早く、活発な雲も多く発生する可能性があります。26日(土)の雨の降り方には一層注意が必要と考えます。台風10号は北上を続け、27日(日)から28日(月)にかけて関東の東の海上を通過する予想です。台風10号を取り巻く雲の広がり方によっては、関東、東北、北海道の太平洋側の地域を中心に雨が降る可能性があるため今後の情報に注意してください。
【夏山天気】青空広がるも午後の天気急変に注意

具体的に夏山の天気を見てみましょう。今週末も傘マークばかりが並んでしまいましたが、いずれも1日中降る予報ではなく、午後の雷雨の可能性を見込んでいます。朝は晴れたり、眼下に雲海が広がる山が多いものの、土曜日、日曜日ともに昼頃から天気の崩れるところが多いでしょう。この週末は発達した積乱雲が一気にわき上がる可能性があり、急な激しい雨や落雷等にも十分な注意が必要です。早出早着を心掛けるようにしてください。