エアロバイク付き机導入で生徒の肥満や不安解消? 学校のコロナ禍対策が話題

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脚を動かしながら学習することは、ダイエットや不安解消にどれほどの効果があるのか。コロナ禍で変化した生徒たちを心配した学校が意外な「ながら学習」を取り入れたことを、『Metro』など海外メディアが紹介している。
新型コロナウイルスの感染拡大が深刻になりさまざまな活動が制限されたことで、子供たちの日常もずいぶん変わった。体を動かす時間が減ったせいで、肥満に悩む児童・生徒も増加したと言われている。
そんな子供たちを心配し健康を守るため、メキシコのある学校が新たな取り組みを始めた。その学校の先生たちは、通常の授業再開で学校に戻ってきた生徒たちを見て「太った」と確信。おどおどし学習活動に集中できない生徒も増えたため、どうにかしてあげたいと考えたのだ。
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校長先生も、とりわけ男子生徒たちの心配そうな様子が気になったとのこと。そこで、体を動かせば学習にも集中しやすいし、脳にとっても良いと考えた校長先生は、机の下にペダルがついた「エアロバイクデスク」を2学級に取り入れ、生徒たちに使用させることにした。
今後は残る21の教室にも、同じくペダル付きの机を置く予定だという。
エアロバイクをこぎながらの学習について、13歳の生徒は「体を動かしているほうが(勉強に)集中できるんです」「本当に素晴らしいですよ」と話し、この「ながら学習」の導入を歓迎した。

「これはちょっと…」という教える側の意見、また音への不満など、否定的な声については今のところ伝えられていないようだ。
日本でもコロナ禍で子供たちの体力が低下する傾向にあり、肥満の割合が全体的に高くなったとする報告がある。
それを考えると、運動を上手に生活に取り入れることにはメリットが期待できそうだが、「ながら学習」については利点ばかりではない。「リラックスした状態で勉強に打ち込める」「集中できる」という効果もある一方、入試など「ながら」ができない場で実力が発揮できなくなると、心配する声もあるそうだ。
(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)