愛知県消防学校の職員だった男性が精神障害で自殺したのは、上司の指示で不正経理を行ったのが原因の公務災害と認めるよう求めた裁判で、名古屋高裁は25日、遺族の訴えを退けました。
訴えによりますと、愛知県消防学校の職員だった吉田建さん(当時27)は、上司の指示で行った不正経理が発覚した後、ストレスで精神障害になり、2015年に自殺しました。
吉田さんの父・桂一さんは、自殺を「公務災害」と認めることを求める訴えを起こしていましたが、名古屋高裁は25日、「心理的負担は精神障害を悪化させるほどではなかった」とする一審の判決を支持し、控訴を棄却しました。