静岡・清水芸妓の花柳界に4年ぶりとなる新人・桃吉さんが誕生「会いにきやすい芸妓に」

白粉を塗り、舞いを披露する芸妓(げいぎ)文化は静岡でも長きにわたり続いている。先月中旬、清水芸妓の花柳界に4年ぶりとなる待望の新人・桃吉さんが誕生した。「AKBではないですが、会いにきやすい芸妓になれるように精進したい」と決意を語った。
本名にある「桃」という字に、男名前の「吉」をつけた名でデビューした桃吉さん。小梳神社の境内、長年にわたり夢見た姿で玉串に願いを込めた。小学生時代に京都旅行で舞妓さんの笑顔を見て以来、ずっと憧れてきた。当初は大学進学と別の道に進もうとしていたが、静岡で芸妓の募集を見て、気持ちが再燃し応募した。「ちゃっきり節」などと踊れる曲はまだ少ないが、稽古で芸を磨き、一人前を目指す。
桃吉さんを含め、県内の芸妓人数は10と減少をたどる。「少ないからこそ、しっかり背負っていきたい」と力を込める。9月には市内の料亭で一般の方向けに「昼の芸妓の踊り鑑賞会」を6回の開催を予定している。詳しくは、「静岡伝統芸能振興会」の公式サイトまで(https://www.shizuoka‐dentogeino.jp/)。(伊藤 明日香)