リクルートが運営するニュースサイト「SUUMOジャーナル(スーモジャーナル)」は8月25日、渋谷駅まで30分以内で行ける駅周辺の、中古マンションの価格相場の調査結果を発表した。
まずはシングル向け中古マンション(専有面積20平米以上~50平米未満)のランキング1位は、東京都大田区にある都営浅草線・馬込駅で価格相場は2789万5000円。3駅約6分の五反田駅に向かい、JR山手線に乗り換えると計約18分で渋谷駅へ。価格相場が最安な馬込駅が、渋谷駅までの所要時間もトップ15で最短という結果に。
2位は、東急多摩川線・矢口渡(やぐちのわたし)駅で価格相場は2799万円。東急多摩川線で多摩川駅に出て、東急東横線に乗り換えると計約28分で渋谷駅に到着する。
3位は、東急池上線長原駅で価格相場は2839万5000円。1位、2位と同様に東京都大田区に位置する駅であり、長原駅前を通る環七を1.4kmほど進むと1位馬込駅に着く。渋谷駅に向かうには、東急池上線で5駅目の五反田駅よりJR山手線に乗り換えると計約22分。
トップ3の駅をはじめ、トップ15のうち6駅は渋谷駅の南側に位置する東京都大田区からランクインした。続いて多かったエリアは渋谷区の北側に位置する東京都板橋区で、同額6位の板橋区役所前駅と板橋本町駅(価格相場2980万円)、14位である新板橋駅(価格相場3165万円)の3駅が選ばれた。
続いて、カップル・ファミリー向け中古マンション(専有面積50平米以上~80平米未満)のランキング1位は小田急小田原線の読売ランド前駅、2位には同じく小田急小田原線の生田駅がランクイン。
この2駅は神奈川県川崎市多摩区にある隣り合う駅で、直線距離で1.3kmほど。さらに両駅とも停車する列車種別は準急、通勤準急、各駅停車と同じであり、小田急小田原線を各駅停車~快速急行と乗り継いで下北沢駅に出てから京王井の頭線で渋谷駅に行くルートも同じ。
しかし、価格相場は1位の読売ランド前駅が2690万円、2位の生田駅が3485万円と開きが大きい。読売ランド前駅の北側一帯は、大学のキャンパスや広大な森を含む丘陵地が大きな面積を占めている分、駅周辺で住宅地に利用できるエリアが限られているのではないかと考えられるという。
トップ15には、渋谷駅まで乗り換え0回の駅も5駅ランクインした。そのうち最も価格相場が安いのは、3880万円で6位になったJR埼京線戸田公園駅。埼玉県戸田市に位置し、渋谷駅までは約28分で着くことができる。さらに、JR埼京線で渋谷駅に向かう途中に停車する池袋駅までは約17分、新宿駅までも約23分で行くことが可能。
なお、同調査は、2022年11月~2023年5月の期間、駅徒歩15分圏内、物件価格相場3億円以下、築年数35年未満、敷地権利は所有権のみ、シングル向けは専有面積20平米以上50平米未満、カップル・ファミリー向けは専有面積50平米以上80平米未満を対象に実施した。