フェルトのルービックキューブ、その最期があまりにもあっけなく…

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世界大会もあるくらい、子供から大人まで世界中で愛されているパズルゲーム・ルービックキューブ。今ネットでは、そんなルービックキューブをフェルトで再現してしまった驚きの動画が話題になっている。
Twitterの終わりを偲ぶハッシュタグ「#Twitter消滅するしせっかくだからバズって欲しかった作品を見てください」を添えて、「羊毛フェルトのルービックキューブ!!羊毛ルービックキューブがちゃんと回せることよりも羊毛ルービックキューブを握りつぶす動画のほうが伸びた」と動画を投稿したのは、Twitter(現・X)ユーザーのにょほ羊毛卿さん。
投稿の左側の動画には、羊毛フェルトで作られたルービックキューブを回して遊ぶ様子が映し出されている。羊毛フェルトで回せるルービックキューブそのものを作るなんて素晴らしい!と思ったら、右側の動画ではなんとそのルービックキューブを手で握りつぶし、バラバラとあまりにあっけない最期を遂げてしまった様子が…。
いやいやいや頑張って作った作品なのにそんな最期で良いんですか!?と言いたくなるところだが、コメントでもあったように、ルービックキューブを握りつぶす動画の方がバズッたようだ。もったいないが、確かに映像としてはインパクトが凄い…。
#Twitter消滅するしせっかくだからバズって欲しかった作品を見てください羊毛フェルトのルービックキューブ!!羊毛ルービックキューブがちゃんと回せることよりも羊毛ルービックキューブを握りつぶす動画のほうが伸びた pic.twitter.com/ABsThYhnJC
にょほ羊毛卿 (@nyofoolest) July 26, 2023
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動画の元ツイートには「羊毛フェルトのルービックキューブはどうしても解けなくてイライラした時に握りつぶせます(もとに戻せます)」と投稿コメントがあり、「もとに戻せるのか!」と一安心。
握りつぶす動画の方には3000件以上のいいねが付くなど大きな反響があった。「ルービックキューブロボが作れそう」「いいなーこれ。ちょっとほしい」など称賛のコメントも。
またにょほ羊毛卿さんはこれらの動画と共に「普段作ってる羊毛コマ撮りアニメも見て」というコメント付きで、可愛らしいショート動画も投稿。こちらも非常にクオリティが高く、興味深い。
記者は、そんな羊毛フェルトの使い手である投稿者さんを取材した!

にょほ羊毛卿さん(以下:にょほさん)が羊毛フェルトでルービックキューブを作ったきっかけは、普段作っている羊毛フェルト人形からだった。
「私は普段マグネットにより表情を変えられる羊毛フェルト人形を制作することが多いのですが、ほかにマグネットを利用した作品が作れないかと考えてみて、ルービックキューブに行きつきました」(にょほさん)。
バラバラになるルービックキューブのアイデアはどこから生まれたのか?
「ルービックキューブを回したときに磁石が反発する事を心配しましたが、『回そうとしたらバラバラになるルービックキューブ』でもそれはそれで面白いかと思い試験的に作りました」(にょほさん)。
そんな経緯で作られた羊毛フェルト製のルービックキューブだが、気になるのはやはりその作り方だ。ざっくりと紹介してくれた。
「27個の立方体の羊毛が約100個のマグネットで隣接する立方体の羊毛とそれぞれくっ付いています。
中心部とは軸をしっかりとらせるために革製品などによく使われているマグネット式のボタンを付けています」(にょほさん)。
構造自体は想像以上にシンプルなようだが、相当手間がかかったようで、制作するのに大体一週間くらいかかったそうだ。単純な形を27個も作り、それぞれに磁石の向きを間違えずに入れることは、作業としてはなかなかの苦行だったという。これは確かに大変そうだ…。
にょほさんが羊毛フェルトで作品を作りだしたのはいつ頃からなのか。
「一人暮らしをしている時期に趣味を増やそうとしていた時期があって、羊毛フェルトもその一つでした。大体9年くらい前になります」(にょほさん)。
9年間続けることで、表情まで変えられるコマ撮りアニメを作ったり、今回のような作品を作るなど、様々な表現ができるようになったのは素晴らしい。まさに継続力と努力の証だろう。
最後に、ルービックキューブを回すのと握りつぶすのと、どちらが気持ちよかったか伺った。
「握りつぶすほうですね。私はルービックキューブを揃えられないので」(にょほさん)。
羊毛フェルトの無限の可能性を、常に発信し続けているにょほさん。作者の生み出す作品達を、これからも楽しみにしていたい…!