処理水放出めぐり中国から“嫌がらせ電話” 新潟の水族館にも30件以上「最後にバーカと…」

福島第一原発で処理水の海洋放出が始まっていますが、新潟県内の水族館や行政機関にも中国からの嫌がらせ電話が相次いでいることが分かりました。

【岸田首相】
「中国発とされる多数の迷惑電話や日本大使館・日本人学校への投石などが行われています。これは遺憾なことであると言わざるを得ない」

福島第一原発からの処理水の放出後、全国で中国からの嫌がらせ電話などが相次いでいますが、県内も例外ではありません。

【マリンピア日本海 斎藤淳 管理課長】
「24日にかかってきた履歴を見ると、全部一緒ではない。全部違う番号からかかってきている。特定の番号ではない」

嫌がらせ電話を受けたのは、新潟市中央区の水族館マリンピア日本海です。

8月29日も昼過ぎに嫌がらせ電話がきたという固定電話には、中国からの電話であることを表す「86」から始まる着信履歴が。

【マリンピア日本海 斎藤淳 管理課長】
「男性・女性関係なく、中国語っぽい話し方ではあるが、何語かははっきりと聞き取れない状況。電話の向こう側でがやがやとした声が聞こえているような感じで電話がかかってくる」

マリンピア日本海では処理水の放出が始まった24日の夜から29日にかけて30件以上の嫌がらせ電話がかかってきていると言います。

この嫌がらせ電話…かかってきているのは水族館だけはありません。

阿賀野市の遊園地・サントピアワールドにも28日だけで3件、翻訳アプリを使い「汚い水」などと言われる電話が。

また、柏崎市・村上市・加茂市の3つの市と阿賀町・津南町の2つの町でも公共施設に中国からの嫌がらせ電話が少なくとも10件以上かかってきています。

【マリンピア日本海 斎藤淳 管理課長】
「中には最後に『バーカ』と言って切る電話もあったと聞いている。本当にこういう電話はやめていただきたい」