都心で今年22回目の猛暑日 8月終盤も最多記録を更新 終わら…の画像はこちら >>
きょう29日、東京都心の最高気温は35.0℃達しました。8月20日以来、9日ぶりの猛暑日となり、今年22回目の猛暑日となりました。昨年2022年の年間猛暑日最多記録16回をはるかに上回り、8月終盤も最多記録を更新し続けています。
東京都心 今年22回目の猛暑日 歴代最多記録を更新中
きょう29日、太平洋高気圧の勢力が強まり、沖縄、九州から東北にかけて、朝から強い日差しが照りつけて、みるみる気温が上昇中です。午後0時30分までに東京都心の最高気温は35.0℃達しました。今月20日以来、9日ぶりの猛暑日となり、今年22回目の猛暑日となりました。1875年の統計開始から、今年は昨年2022年の年間猛暑日最多記録16回をはるかに上回っていて、8月終盤も最多記録を更新し続けています。きょう29日は、午後0時30分までに、福井県坂井市三国では37.5℃と体温を上回る危険な暑さとなり、群馬県桐生市では36.5℃まで上がるなど、内陸部では体温並みの暑さになっている所があります。
8月終盤も厳しすぎる残暑 まだ終わらない記録的に暑い夏
8月も終盤、きょう29日を含めてあと3日となりましたが、まだ厳しい残暑が続き、東京都心は9月2日頃にかけて35℃前後の猛暑が続く見込みです。週末から週明けにかけては、一時的に暑さの和らぐ日もありそうですが、油断はできません。また、きのう28日には、全国を対象に「高温に関する早期天候情報」が発表されました。9月1週目も厳しい暑さが続くため、熱中症の危険性が高い状態が続く見込みです。9月に入っても屋外の炎天下の活動は控えるなど、万全な暑さ対策が必要でしょう。
記録的な高温の特徴とその要因
きのう28日に開催された異常気象分析検討会において、気象庁はこの夏の天候の特徴と要因を分析し、以下の見解をとりまとめました。今年の夏、特に暑さが厳しくなった7月後半の顕著な高温は、フィリピン付近で台風を含む積雲対流活動が活発だった影響で、日本付近で上層の亜熱帯ジェット気流が北偏して暖かい高気圧に覆われるとともに、下層の太平洋高気圧の張り出しが記録的に強まったことが主な要因と考えられています。また、8月前半は、亜熱帯ジェット気流の北偏が顕著だったことに加え、台風第6号と第7号に伴って南寄りの暖かく湿った空気が日本付近に流れ込み続けたことも影響し、上記の要因に加えて、持続的な温暖化傾向に伴う全球的な高温傾向の影響が加わったと考えられています。9月に入っても、特に前半は大気の流れに大きな変化はなく、厳しい残暑が続く見込みです。引き続き、熱中症対策を行って、暑さに十分気を付けながらお過ごしください。
熱中症警戒アラート発表時 とるべき行動は
熱中症警戒アラートが発表された所では、熱中症にかからないよう、積極的にとるべき行動が5つあります。①外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう。熱中症を予防するためには、暑さを避けることが、最も重要です。不要不急の外出は、できるだけ避けてください。屋内では昼夜を問わず、エアコンなどを使用して、部屋の温度を調整しましょう。②屋外や、エアコンが設置されていない屋内での運動は、外での運動は、原則、中止や延期をしましょう。③普段以上に、熱中症予防行動を実践しましょう。のどが渇く前に、こまめに水分を補給したり、なるべく涼しい服装を心がけたりしてください。④熱中症のリスクが高い方に、声かけをしましょう。高齢者や子ども、持病のある方、肥満の方、障害のある方などは、熱中症にかかりやすいため、「夜間でもエアコンを使う」「こまめな水分補給を心掛ける」など、周りの方が声をかけてください。⑤暑さ指数(WBGT)を確認しましょう。暑さ指数は、時間帯や場所によって、大きく異なります。環境省熱中症予防情報サイトなどで確認して、暑さ指数を行動の目安にしてください。