過去最高値更新…止まらないガソリン価格の高騰 “177円”の店に多くの車「年金暮らしにはこたえる」

資源エネルギー庁が30日に公表したレギュラーガソリンの全国平均価格は、リッター185円60銭と統計開始以来の過去最高値に達しました。どこで給油するかが死活問題となる一方、電気自動車=EVの売れ行きが好調です。 愛知県東海市にあるガソリンスタンドでは、レギュラーガソリンの価格が全国平均の185円台より8円も安い「177円」に設定していて、安さを求めて多くの車が給油に訪れていました。
名古屋から来た客:「ここが安いから名古屋からわざわざこっちまで来た。名古屋だと高いから。(Q.家計への負担は?)大きいですよ。年金暮らしですからね、とくに」近所に住む客:「この辺だとここが一番安いと思います。だからいつもここに来ています。2円とか5円は大きいですよね」 安さの秘密は、スタンド側の工夫です。田中石油の田中専務:「こういったタイヤやらバッテリーなどのチラシを作成しまして、お客様に配布して、少しでも他の利益を得ようと努力はしています」
高騰するガソリンを安く販売したことによる利益の圧迫分は、タイヤやオイル、バッテリー交換を積極的に提案してカバーしていました。さらに、従業員の勤務時間を調整し、人件費の削減などで対応しているといいます。田中専務:「現状がいっぱいいっぱいですね。これ以上下げることはなかなか難しいです」 ガソリン高騰の時代に売れ行き好調なのが、電気自動車=EVです。 日産が2022年6月に発売した軽自動車EV「サクラ」。ガソリン高騰に加え、国の補助金といった後押しもあり、愛知県内では2023年4月から7月で796台を販売していて、2022年の同じ時期の「3倍」となっています。
急速充電器を使えば、30分間の充電で約100キロの走行が可能です。フル充電状態では最長180キロ走ることができる上、ガソリンの軽自動車と比べ、燃料費は約5分の1まで削減できるといいます。愛知日産 熱田店の上原さん:「ランニングコスト 今は物価高もありますので、そういったことを加味しますと車の維持費もすごく家庭には影響しますので、もっともっとEVが増えてくると思います」