“500頁も埋まるのか”と地元は疑問も…『地球の歩き方』愛知版が登場 観光地から知られざる魅力まで充実

世界の観光地の魅力を詰め込んだガイドブック『地球の歩き方』のラインナップに「愛知版」が加わりました。丸善名古屋本店の店長:「びっくりするくらい売れています。半月間の丸善名古屋本店の売り上げの中でぶっちぎり1位」 取材日には大量購入する人も…。
購入者:「10冊なんですけど。愛知県の再発見ができるかなというのと、けっこう友達がみんな県外に行ってしまったので、友達に送ろうと思って」 そのページ数は実に500。三英傑ゆかりの地に、名古屋めしの歴史や食べ方。観光スポットでは、王道の栄のオアシス21や久屋大通パークはもちろん、名古屋市科学館の「極寒ラボ」も掲載されています。
ただ、地元が大好きといわれる愛知県民からも素朴な疑問の声が聞かれました。購入者:「正直、愛知県でこんなにもたくさん見所はあるのかな?と思いました」 果たして、愛知だけで500ページも埋まるのか。『地球の歩き方』のプロデューサー:「なぜか愛知の方は『何しに来るの?』『何もないよ』っておっしゃるんですけれども、『いえいえ、そんなことはないですよ』と。たくさん見所があるし、歴史も深いですし」
編集チームもイチオシの愛知本に掲載されているのは、王道の観光スポットばかりではありません。 名古屋市熱田区の「紙の温度」は手漉き和紙の専門店です。世界25カ国以上から集めた紙製品2万点が並ぶ愛知県唯一の専門店で、海外からの客も多いそうです。
客:「とても種類が多い、名古屋では一番じゃないですかね。(掲載されるのは)すごくいいと思います。知らない人がけっこういますから」 知る人ぞ知る愛知の観光スポットです。
紙の温度の担当者:「皆さんご存知のあの有名なガイドブック『地球の歩き方』さんの愛知版に、私たち『紙の温度』を載せていただけて非常に光栄でした。ぜひ『紙の温度』にもご来店いただいて、愛知県から紙の魅力をこれからも発信していけたらと思っています」「地球の歩き方」には、街の小ネタもたくさん掲載されています。栄の繁華街に紛れ込んだ金ピカの郵便ポストや、愛知県内にある寺院の数は大阪・京都をしのぎ日本一だという豆情報もあります。
そして、本の中では小さく紹介されていた「日本初」もあります。 1959年、愛知県清須市に誕生したのは日本初の歩道橋です。老朽化に伴い、今は建て替えられましたが、日本初を語り継ぐモニュメントが築かれていました。
清須市民:「初めて歩道橋が作られたんですよね。これ見に歩きに来るとかもあるみたいですよ」 本の中で出会う、知らない愛知。『地球の歩き方』のプロデューサー:「SNSの流行りものみたいなものは削ぎ落として、歴史や文化をたくさん紹介しているので、県外から愛知に遊びに来られる方はもちろんなんですけれども、地元の方に地元を再発見していただければなと思っています」