橋下徹(54)がホストを務める討論バラエティ番組『NewsBAR橋本』(ABEMA)の8月26日放送回に東国原英夫(65)がゲスト出演。そこで福島第一原発の処理水放出に反発している中国への措置について、それぞれ持論を展開した。
福島第一原発は’11年の東日本大震災で被災し、東京電力は核燃料の冷却作業で発生する汚染水を浄化処理した水(処理水)を敷地内に貯留していた。そして今月24日、トリチウムの濃度が基準値を下回った処理水を海洋放出することに。すると、中国は日本を原産地とする水産物の輸入を全面的に停止し、中国国内で加工や調理を行うことなども禁じるという対抗措置をとった。
処理水放出の影響は、現地の日本人にも及んだ。同日、山東省青島にある日本人学校では、敷地に石が投げ込まれる事件が発生。翌日にも江蘇省蘇州にある日本人学校で複数の卵が投げ込まれたのが見つかったという。さらに在中国日本大使館には処理水の放出以降、無言電話が増えており、不測の事態に備えて警備を強化しているという。
そんな中国側の反発に対して、今回の番組で元知事同士である橋下と東国原は議論。バーで話をしているという設定の同番組で、オーダーを尋ねられた東国原は「処理水ください」と発言。バーテン役のサバンナ・高橋茂雄(47)が「飲めないんです。飲めないというか……」と返答すると「飲めなくはないでしょ! WHOの基準の7分の1よ!」と叫び、「風評被害はこういうところから解決していかなきゃダメよ! 処理水のバーとかやりなさいよ。処理水スナックとか」と東国原は述べた。
そして処理水放出に中国が対抗措置を取ったことについて、東国原は「海洋放出なんて、もう数年前から決まっていたことだからね。今更ブワーッとなって。『どういうこと?』みたいな」と疑問視。「えげつないね、やっぱり中国はね。えげつないというか、上手いわ」「汚染水を流していますよ、ってプロパガンダ打っているからね」と言うと、橋下は「これは武力を使わない、ガチンコの政治戦争だから。情報戦争。日本も勝ちにいかなくてはならない」と話した。
■「出入国審査のときに入国条件で『ホタテを食え』と」
そこで東国原が「我々はやり返さなきゃダメ!」と啖呵を切り、2人は中国に対抗する手段を考えていくことに。「中国の原発は日本よりも何倍ものベクレル、トリチウムを(海に)流していますよね? これをやっぱり、言わなくちゃいけない」と東国原は言い、「アメリカもヨーロッパもそうだからね。一番日本が少ないんだからね」「トリチウムって自然界にもあるわけじゃないですか。それ以下だっていう。飲んでもオッケーだというのをまず言わないと」と話した。
そして東国原は、中国が日本への団体旅行を今月10日から解禁されることに触れると、「食わそうよ、飲まそうよ。んで『これ、福島産だよ』っていう」と発言。すると、続けて橋下はこう提言した。
「出入国審査のときに入国条件で『ホタテを食え』と。ホタテ10個。それで『ホタテおいしいおいしい!』っていう映像を撮って」「『無料でどんどん食べてください』って映像撮って。ガンガンネットやら何かで(流して)」
すると、東国原も「そうしよ!」と同意。「中国のひとに福島の海で泳いでもらいましょう」とも述べ、橋下が「空港からバスか何かに乗せて、気づいたら福島にいるとかですか?」と尋ねると、東国原は「で、飛び込む。バスで」と冗談めかして続ける
そして、橋下は「外国人観光客で中国の人がたくさん来られるから、やっぱり福島のことを見てもらいたいし、それから海産物も食してもらいたいし、それがいちばんだと思う。まずは」と願いを明かしていた。