名古屋市緑区で散歩中の犬が乗用車にはねられ死んだ事故で、警察は運転手とみられる高齢男性を特定しました。目の前で愛犬をはねられた女の子は「ロボットになってもいいから会いたい」と、家族の一員を失った悲しみを話しています。 左手を上げて、飼い犬のポメラニアンと一緒に横断歩道を渡る女の子。
次の瞬間、突っ込んできた車は犬をはね、そのまま走り去りました。
警察が車の運転手を特定したことを受けて、飼い主が心境を語りました。飼い主の女性:「(犯人が)捕まっても、心の中で解決にはならないです」 7月28日、名古屋市緑区平手北の信号交差点で、6歳の女の子が愛犬とともに横断歩道を渡っていたところ、車が突っ込んできました。車は、ポメラニアンの「朝陽(あさひ)」くんをはねてそのまま走り去り、飼い主の家族は事故現場に立って情報提供を呼び掛けていました。
飼い主の女性:「(娘は)昨日も保育園から帰ってきて『ママ、朝陽に会いたい。ロボットになってもいいから会いたい』って」 目の前で愛犬をはねられた女の子の心の傷は深く、今も1人では事故現場を歩くことができないといいます。
8月24日、警察から女性のもとに一報がありました。捜査関係者によりますと、警察は車を運転していたとみられる高齢の男性を特定し、任意で事情を聴いているということです。 調べに対して男性は「覚えていない」とする一方、「悪いと思っている」など反省の言葉も述べているといいます。飼い主の女性:「とにかく十分気を付けてもらいたいです。運転している時に周りを見てもらいたいと思います」 全てのドライバーに安全運転を心がけてほしい。愛犬を失った飼い主の思いです。 警察は事故を申告しなかった道交法違反の疑いで調べを進め、今後、書類送検する方針です。