【速報】女性6人暴行や盗撮 元警部に懲役17年求刑 検察側「警察官の知識で証拠隠滅、悪質」 千葉地裁

女性6人に性的暴行や盗撮をしたなどとして、強制性交などの罪に問われた千葉県警捜査4課の元警部、岡田誠被告(46)の論告求刑公判が31日、千葉地裁(品川しのぶ裁判長)で開かれた。検察側は「警察官として得た知識を悪用して証拠隠滅を図っており、狡猾(こうかつ)で悪質な犯行」として、懲役17年を求刑。弁護側は懲役10年が相当と求めて結審した。判決は9月27日。
検察側は論告で、いずれの性的暴行事件も「計画的で常習性がある」と指摘。被告はいずれの女性に対しても約1時間にわたって性的暴行をしており「殺されるかもしれない恐怖と深刻な苦痛を与えた。尊厳を踏みにじる行為」と非難し、「再犯の可能性も大きい」と述べた。
弁護側は「被告の証拠隠滅は一般人でも思いつく程度。警察官の知識は悪用していない」と主張。「警察官であるため大きな社会的制裁も受けた」として情状酌量を求めた。
被告は「多くの人を傷つけ裏切り、迷惑をかけた。一生かけて反省し償う」と目を腫らして一礼した。
起訴状などによると、2014年7月~17年7月、当時19~29歳だった3人の女性の自宅=いずれも県内=に侵入。台所にあった包丁をベッドで寝ていた女性に馬乗りになって突きつけて脅し、性的暴行したとされる。
22年6~8月には、駅のエスカレーターや侵入した住宅敷地内で女性3人を盗撮したなどとして、県迷惑防止条例違反などの罪にも問われている。
県警は11月、被告を懲戒免職処分とした。