ヤマハ発動機は、10月20日からクロスカントリー競技用YZシリーズの2024年モデル4機種を順次発売する。
2024年モデル4機種は、「YZ450FX」「YZ250FX」「YZ250X」「YZ125X」。10月20日には、「YZ250FX」「YZ250X」「YZ125X」、11月20日には「YZ450FX」を発売する。
「YZ450FX」は、2023年にフルモデルチェンジした「YZ450F」のエンジンとボディをベースに、クロスカントリー用モデルとして、扱いやすい特性に仕様を変更した。「YZ450F」からの主な変更点は5点。
1点目は「専用ECUを採用した449cm3エンジン」。2023年の「YZ450F」エンジンをベースに専用ECUを採用し、パワフルで扱いやすく、クロスカントリー走行における「極低速域での粘り」と「中高速域での力強さ」に貢献する。
2点目は「クロスカントリー用途に調整したクラッチとトランスミッション」。2023年「YZ450F」のユニットを採用し、さらに「YZ450FX」専用にフリクションプレートの摩擦材の組み合わせを最適化。クラッチ操作の際にマイルドな”繋がり”が感じられ、悪路での発進時などでの扱いやすさに貢献する。トランスミッションも「YZ450F」のユニットを採用。ワイドレシオ化と2次レシオを最適化した。
3点目は「エンジン懸架を専用開発し、旋回時の操作性を向上したバイラテラルビーム・フレーム」。2023年「YZ450F」のフレームを採用するとともに、エンジン懸架を「YZ450FX」専用に開発。クロスカントリーで求められる走破性、操縦性を支える。剛性バランスの見直しとタンクテールのレイダウンなどにより、特にターンでの優れた操縦性に貢献する。
4点目は「ストロークを短縮しローダウン化した前後サスペンション」。「YZ450F」のKYB製ユニットをベースに、ストロークを短縮したサスペンションを前後ともに採用した。専用セッティングを施し、ローダウン化。シート高は2023年「YZ450F」と比べ10mmダウンした。フロントサスペンションには、工具不要・手回しで圧減衰調整ができるアジャスタを新たに採用した。
5点目は「コンパクトで容量を確保した燃料タンクやエンジンガードなどの専用パーツ」。コンパクト化と十分な容量を両立する専用樹脂製燃料タンクを新採用した。エッジを抑えた滑らかなデザインの新設計樹脂製エンジンガードを装備している。
YZ450Fと共通する装備は、ボディのコンパクト化に貢献する”エアフローマネージメント”、アクションの自由度を広げるシートにコンパクトなシュラウド、直感的にチューニングが可能な、バージョンアップした 「パワーチューナー」アプリ。
各モデルには、共通コンセプトである直線的なホリゾンタル・ムーブメントのグラフィックと、ヤマハブルーに異なる色域のブルーを組み合わせたカラーリングを採用している。
価格は、「YZ450FX」が122万6,500円、「YZ250FX」が100万6,500円、「YZ250X」が81万9,500円、「YZ125X」が77万円。