誘拐された女性がガソリンスタンドで「助けて」のメモ渡す 客の通報でスピード逮捕

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誘拐された女性が、冷静に状況を判断。分かる限りの情報をメモした紙をガソリンスタンドで居合わせた客に差し出し、その後に発見・保護されていたことを、『CBS News』などアメリカのメディアが伝えた。
8月21日午前7時頃、アメリカ・アリゾナ州フェニックスの自動車販売店にいた女性に、カツラをつけた中年の男が接近。Uberのドライバーだと話して信用させ、そのまま車に乗せて連れ去った。
男はその後、ラスベガスに向けて出発。女性は逃げ出すことができず、その晩はミード湖の近くで男と過ごすはめになった。
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8月22日午後5時頃、男はガソリンスタンドに停車。このとき女性は別の客にこっそり合図し、そっとメモを差し出した。
男に気づかれないよう用意したメモには、女性の名前、電話番号、車種、どの方向に向かっているかといった情報に加え、「助けてください」「通報して」とも書かれていた。
誘拐事件が発生したことに気づいて驚いた客は、ただちに通報。警察が出動しガソリンスタンドに急行したが、女性を乗せた車は少し前に出発したばかりだった。
メモを渡された客はその場に残り、警察の捜査に協力。容疑者と女性の特徴や服装、また車が向かった方向など覚えている限りの情報を提供した。
それらの重要な手がかりがあったおかげで捜査は急ピッチで進み、警察は男が運転する車を発見。停車を命じて男の身柄を確保し、女性を保護した。男の車からは複数の銃器が発見されたが、女性は無事だった。
容疑者はジェイコブ・ウィルホイトという名前で、年齢は41歳。女性についての詳細は伏せられているが、容疑者と面識があったと一部メディアが伝えている。
誘拐された女性は心の傷が大きく今もショックから立ち直れていない様子だというが、当局は「必ず乗り越えてくれると確信しています」とコメントした。
容疑者に気づかれないようメモを書いて客に見せた女性、また女性と容疑者の特徴を確認してただちに通報した客の機転を、複数メディアが称賛している。