京アニ放火殺人事件の青葉真司被告、初公判で「こんなにたくさんの人が亡くなるとは…やり過ぎた」

36人が死亡した2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などで起訴された青葉真司被告の裁判員裁判の初公判が5日、京都地裁で行われた。
青葉被告は、頭の位置まで背もたれがある車いすに乗り、職員に押されて出廷。白いマスクを着用していたが、顔には、自身も負ったやけどの跡が見え隠れしていた。服装は青いパーカー風の上着に紺色のジャージーパンツだった。
罪状認否で青葉被告は「私がしたことは間違いありません。事件当時はこうするしかないと思ってやった。こんなにたくさんの人が亡くなるとは思っておらず、やり過ぎたと思っています」と小声でぼそぼそと話した。検察側の冒頭陳述は、しっかりと聞き、時々うなずく場面もあった。
京都アニメーション関係者も傍聴。警備のため、訴訟関係者席と傍聴席の間を仕切る透明のアクリル板が8枚設置された。
事件は19年7月18日午前10時半ごろ、京都市伏見区の京都アニメーション第1スタジオに青葉被告がガソリンをまいて火を付け、建物内にいた社員70人中、36人が亡くなり、32人が重軽傷を負った。判決は来年1月25日。