家欲しさに祖父母を殺害した孫が終身刑 共犯者をつくり火事で証拠隠滅も

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祖父母を殺害したとして起訴されていた男の裁判が開かれ、終身刑が言い渡された。『Fox News』『New York Post』などが伝えている。
2020年5月17日、アメリカ・ワシントン州タコマのウォーターフロントの近所の住人から警察に、火事発生との通報が入ったという。すぐに消防隊が駆け付け住宅の火は消し止められたが、地下室から男女の遺体が発見された。
のちの司法解剖で、遺体はこの住宅に住む男性(71)と女性(73)の夫妻だと断定されたが、死因は首や胸などを刃物で刺されたことによる失血死と判明した。
火事はプロパンガスの爆発によるものだったが、意図的に火がつけられたのは明らかで、室内からガス缶が見つかった。さらに家の外に止めてあった車の中からも、同じようなガスボンベが発見されている。車の所有者は、夫妻と同居する孫の男(29)だった。
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警察は事件の容疑者として孫を指名手配し、翌日に交際相手の女(25)の家にいるところを逮捕した。女の母親が警察に通報したと伝えられている。
警察は一緒にいた女も逮捕し、ふたりの携帯電話を押収して内容を確認したところ、殺人計画のやり取りが見つかったという。のちにふたりの友人である男2名(ともに26)も、共犯者として逮捕された。
警察の取り調べで、逮捕された4人は夫妻の殺害を認めた。男たちは夫妻を殺害し、恐くなって家に火をつけて証拠隠滅を図ったことも認めているという。
その後、4人ともが殺人罪で起訴されて裁判が始まると、動機が明らかになった。孫はウォーターフロントの祖父母宅を気に入っており、女とそこで同居を希望していた。
そのためには祖父母が邪魔で、友人2名を加えて殺人を実行したという。また家を乗っ取った後、4人で暮らしていく計画を立てていたことも明らかになった。
4人の裁判は最終局面を迎え、8月に入り次々に判決が出ている。主犯の孫には終身刑、女には禁固刑33年4ヶ月、友人2名のうちひとりは終身刑、もうひとり人は禁固刑45年の有罪判決がそれぞれ言い渡されたという。