千葉市は6日、インフルエンザの集団感染で、市立小学校12校と中学校1校が5日から学年閉鎖や学級閉鎖をしていると発表した。
市医療政策課などによると、閉鎖措置をしているのは13校の計3学年と20クラス。区別では中央区1校、花見川区4校、稲毛区3校、若葉区1校、緑区1校、美浜区3校。
新型コロナウイルス禍で感染対策が徹底され、同市では2020年度から昨年末までインフルエンザによる学校の閉鎖措置はなかった。しかし、今年1月以降に集団感染が増加。今回の措置も含め、4月からの累計閉鎖数は5学年、53クラスに上っているという。
同市では、昨年12月末から定点医療機関からのインフルエンザ患者報告数が、ほとんどの週で流行開始の目安となる1・00人を上回る状態が継続。夏休み明けの8月28日~9月3日の週は5・39人で、前週(1・79人)から約3倍に増加した。
◆県内の定点報告松戸最多8・3人
県の週報(8月28日~9月3日)によると、インフルエンザの定点医療機関からの平均報告数は、4・2人で前週から約2・6倍に増えた。16保健所別の平均報告数は松戸が最も多く8・3人で、柏市が5・5人と続く。
県衛生研究所担当者は「小中高校の夏休みが明け、児童生徒が接触する機会が増えたことが影響しているとみられる」との見解を示した。感染対策として「新型コロナと同様、手洗いや消毒、必要に応じたマスクの着用を」と呼びかけた。