6日、愛知県大治町で、14歳の女子中学生が母親を包丁で刺し殺害しようとしたとして逮捕され、母親はその後死亡しました。母と娘の間に何があったのでしょうか。
近所の住人:
「午前1時半か2時ごろだった気がするんですけど。パトカーの音がすごい音で、それで目が覚めた。それから何台もパトカーの音が聞こえてきて」
事件が発覚したのは6日午前1時過ぎ、消防に入った1本の通報でした。
<女性>
「腹を刺された」
しばらく沈黙したあと、そう助けを求めたという女性。通報があった大治町三本木のマンションの一室に救急隊が駆け付けると、住人の40歳の女性がリビングの布団の上に倒れていて、腹から大量の血を流していたといいます。
部屋には、女性の長女で中学2年の女子生徒(14)がいて、消防からの通報で駆け付けた警察官は…。
<警察官>
「お母さんを刺したということでいいですか?」
その問いかけに対し、女子生徒は無言で頷いたといいます。
女子生徒は、母親を包丁で刺して殺害しようとした殺人未遂の現行犯で逮捕されました。
刺された母親は病院へ搬送されましたが、出血がひどく約4時間半後に死亡が確認されました。
小学生の妹と母親との3人暮らしで、大治町に隣接する名古屋市立の中学校に通っていたという女子生徒。その印象について近所の人は…。
近所の住人:
「服装は大人っぽい感じ。中学生とは思えない感じで。(女子生徒は)あの年齢の子にしてはおとなしいというか、無口というか。お母さんからは『年齢的に親に対して反抗する時期だから』という話も聞きましたけど」
近所では、女子生徒が小学生の妹と遊んでいる姿も目撃されていて、警察にも家庭内のトラブルの相談などはなかったといいます。
逮捕後の調べに対しても、問いかけに無言で頷くだけだという女子生徒。警察は容疑を殺人に切り替えて、事件の経緯などを調べる方針です。