中国からの迷惑電話、「8月だけで2000件」 福島市職員が明かす被害にショック…

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福島第1原発の処理水放出以降、中国からの迷惑電話が相次いでいる。特に、福島には悪質な電話が多数寄せられている。
福島市職員に話を聞くと、想像を絶する被害が明らかになって…。
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処理水海洋放出が始まったのは8月24日。その後、中国の国番号「86」から始まる嫌がらせの電話が殺到しているのだ。東京都、福島県、愛知県、静岡県など、各自治体に迷惑電話が寄せられている。
この事態を受けて、28日には、外務省の岡野正敬次官が呉江浩中国大使を外務省に呼び、「電話などの嫌がらせが多数発生していて、状況の改善がみられない」とし、「極めて遺憾で憂慮している」と抗議した。だが、9月に入っても迷惑電話は収まっていない。
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処理水放出に対する中国からの「クレーム」と思われるが、各自治体の業務の妨げになりかねない行為だ。
ネット上では、「今すぐ国会を開いて迷惑電話をかけたら捕まる法律を作ってほしい」「嫌がらせ・イタズラ・感情だけの行動、全く理解できない」「こんなことしても何も変わらないし、何も伝わらない」「国際裁判にかけたらいいんじゃないか」など、怒りの声が多数あがっている。
迷惑電話は各地にかかっているようだが、特に福島が多い様子。被害の実態を聞くため、福島市役所に取材を敢行。その結果、想像を絶する事態が明らかになったのだ…。
福島市役所 危機管理室の担当者に8月の迷惑電話の件数を尋ねた。担当者は、市役所本庁の代表電話、各課の直通電話、公民館、市内の小中学校、市が管理運営する施設等にかかってきたものと前置きし、「大半が中国の国番号発信で、計2,069件になります」と打ち明ける。
処理水放出が始まった24日から31日までのわずか8日で2,000件とは、予想を遥かに上回る。
迷惑電話件数の内訳に関しては、「24日が62件、25日が448件、26日が293件、27日は112件(※26日と27日は土日で休み)、28日は114件、29日は450件、30日は336件、31日は254件」(担当者)とのこと。
26、27日の土日を挟んで減ったと思いきや、29日(火曜日)は急激に増え、8月で最多となったそうだ。
福島市によると、中国語で捲し立てるように話し、一方的に電話を切られるケースのほか、様々なパターンがあるようだ。担当者は「片言の日本語で『もしもし』『こんにちは』と話す、無言電話、中国語や英語の音声データが流れる、日本語翻訳の自動音声が聞こえる…といったケースが確認されています」と、困惑した表情を浮かべる。
当初は職員がこうした電話に最後まで対応していたそうだが、現在は迷惑電話と判断したら電話を切っているという。その他に、実施している対策はあるのだろうか。
こちらの質問に対して、担当者からは「夜中にかかってきたり、市民からの緊急の電話に出られない可能性があるため、9月2日(土曜日)と3日(日曜日)は試験的に着信拒否を実施しました」という回答が。9月に入ってからは収束傾向にあるそうだが、担当者は「8月も一度落ち着いたと思ったらまた増えたので油断できません」と警戒を強める。
福島市に限った話ではないが、平穏な暮らしを脅かすような行為は断じて許されることではない。
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に取材。飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。
仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。今期の推しは、『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)と『ばらかもん』(同系)。『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)の行方も気になる毎日。