京アニ放火殺人事件、青葉真司被告の主張に憤りの声 発言内容に「人の命をなんだと」

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2019年7月、京都市伏見区の京都アニメーション第1スタジオが放火され、36人が亡くなった事件で、殺人や現住建造物放火などの罪に問われた青葉真司被告の裁判員裁判の初公判が5日、京都地裁で始まり、その内容が一斉に報じられた。X(旧・ツイッター)でも関連ワードが多数トレンド入りするなど関心を呼んでいる。
起訴状によると、青葉被告は2019年7月18日、京都アニメーションのスタジオにガソリンをまき、火を着けてスタジオを全焼させ、社員36人を殺害。32人に重軽傷を負わせたなどとされる。
初公判で青葉被告は、起訴内容について「私がしたことに間違いありません」と認めた。
さらに、「事件当時はこうするしかないと思いましたが、こんなにたくさんの人が亡くなるとは思っていませんでした。現在ではやり過ぎだったと思っています」と述べた。
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弁護側は責任能力を争うとし、犯行は「妄想にとらわれたもの」として心神喪失で無罪を主張。仮に有罪の場合でも心神耗弱で減刑すべきと訴えた。
一方、検察側は冒頭陳述で、「筋違いの恨みによる復讐」と批判。完全責任能力があると主張した。
裁判の争点は「刑事責任能力の有無」となるとみられ、審理期間は143日間に及び、精神鑑定をした医師や京都アニメーション社長らが証人として出廷する予定に。判決は来年1月25日に言い渡される予定となっている。
初公判の内容が伝えられると、Xでは「青葉被告」「無罪主張」「心神喪失」など関連ワードがトレンド入り。
ユーザーからは、「計画的に犯行に及んでいる」「あまりに理不尽」「許されるはずのない大罪」「本気で腹が立つ」と怒りのコメントが寄せられた。
また、「こんなにたくさんの人が亡くなるとは」との発言に、「多少なら死んでいいと思ってたのかよ。人の命をなんだと思ってんだよ。あんたの『多少』は、死んだ人にとっては『全て』だったんだよ」「ガソリンまいて『こんなに死ぬとは思わなかった』は通らんのよ」「人を殺めるつもりでやって『こんなにたくさんの人が亡くなるとは』? 言い訳も許せない。僕の心が狭いのか?」と憤る声があがった。
青葉被告の治療を担当した医師らは、当初97%以上の予測死亡率となっていた青葉被告を、「『死に逃げ』させてはいけない」との思いで懸命な治療を行い回復させた。
このことに、「責任を持って職務を全うされたことは本当に素晴らしいと思う。次は青葉被告が責任を全うする番」「97%なくなるはずの命をつなぎとめてもらった分、全ての人、全てのことと全面的に真正面から向き合ってほしい」「しっかりと自分と向き合ってほしい。そのために救われたのだから」といった声もみられた。