猛暑で苦労も… 児童が“巨峰”の収穫に挑戦!成長過程や農家の思い学ぶ【新潟・弥彦村】

新潟県内では秋の味覚「巨峰」の収穫が最盛期を迎えています。弥彦村では9月7日、弥彦小学校の児童が春から観察してきた巨峰の成長に目を輝かせていました。

弥彦村の「石川ぶどう園」に集まった弥彦小学校3年生の児童たち。6月にも訪れ、成長の過程を観察をしてきた巨峰の収穫に挑戦です。

いざ収穫が始まると、立派に成長した巨峰を前にどれにしようか迷っている様子。お気に入りの一房を見つけると…

【児童】
「うわぁ重い!袋開けて。できた!」

あまりの大きさにバランスを崩しながらも上手に収穫できました。

【児童】
「すごく(実が)いっぱいあって、重かったからびっくりした。あの時(6月)は実が小さかったり、花だったけど、いま見てみると、いっぱい実がなっていてすごいなと思った」

【児童】
「きれいな形だし、少し多いかなと思って、これにした」

【児童】
「おいしそうだと思った。大事だから一粒ずつ食べる」

児童も大喜びの立派な巨峰が育った一方で…

【長谷川珠子アナウンサー】
「連日続いた暑さの影響で、日光のよく当たる上のほうの実はしぼんで小さくなっています。このような実が多かったこの木は、来年以降のことも考え、収穫時期を前に多くの実を落としてしまったということです」

【石川ぶどう園 石川泰さん】
「水分が取られるというか、完全に焼けている」

収穫量は2割ほど落ち込む見込みですが、しぼんだ実はワイン用にワイナリーへ出荷するなどして廃棄を減らす考えです。

【石川ぶどう園 石川泰さん】
「天候に負けたくないからね。そのせいにしたくない」

猛暑に悩まされたブドウ農家でしたが、子どもたちの笑顔は今後への励みになったようです。

【石川ぶどう園 石川泰さん】
「おいしいものを食べるのも大事だが、そこまでの過程や努力、その辺も考えながら食べてほしい」

児童たちは巨峰の成長過程や農家の思いを学び、一粒の重みを感じていました。