まだまだ寒い日が続いていますが、新潟県佐渡市では、桜や雪割草が咲き、春の魚も水揚げされるなど、少しずつ春の便りが届き始めています。
2月7日の佐渡市相川地区の稲鯨漁港では、寒波などで壊れた漁船の修理を行う夫婦の姿が。翌日、まだ辺りが暗闇に包まれる中、漁に出かけ、仕掛けた網を確認すると、かかっていたのは春の魚・ウスメバルでした。
【漁師】
「(今シーズンは)大漁を期待しています」
本格的な春を前に、動物の動きも活発になっています。
相川地区の民家の軒先にタヌキがひょっこり顔を出せば、トキの生息する佐渡市新穂地区には、冬を新潟で過ごしたハクチョウの群れが。さらに、この日は警戒心が強いとされるキジも姿を見せていました。
【住民】
「特にオスがきれい。色が色々、羽とかも」
厳しい冬を乗り越え、少しずつ春めいてきた佐渡。
【住民】
「春はぬくいときはいい」
【漁師】
「波が静かになれば、やっぱり体がうずうずして、海へ行きたい気分になる。気持ちがいいし」
相川地区では春の訪れを告げる雪割草が咲き始め、真野地区でも河津桜のつぼみがほころぶなど、島に春が少しずつ近づいています。