「スーパークレイジー君」こと西本誠容疑者の軽佻浮薄ぶり 元暴走族がウリで都知事選は「売名」と述懐

金髪に特攻服姿で改造したベンツの街宣車に乗り、独特のダンスパフォーマンスを披露──。
知事選や市議選への出馬を繰り返してきたお騒がせ男「スーパークレイジー君」こと宮崎市議の西本誠容疑者(37)が、30代の知人女性に性的暴行を加え、ケガをさせたとして、不同意性交致傷の疑いで6日、県警捜査1課に逮捕された。
3日午前4時ごろ、西本容疑者は女性を宮崎市内のホテルに無理やり連れ込み、嫌がる女性に襲い掛かった。
「西本は女性の腕を引っ張って強引にホテルに連れ込み、女性の体をもてあそんだ。女性は必死に抵抗したようで、左手と左ひじを負傷した上、全身打撲で全治1週間のケガをした。2人に面識はあったが、どういう関係なのか、警察は詳細を差し控えています。事件の翌4日、女性が宮崎北署に被害届を出した。医師の診断書も添えられ、防犯カメラに2人の映像が写っていたようです」(捜査事情通)
西本容疑者は4月23日投開票の宮崎市議選で「子育て施策拡充」を訴え、4195票を獲得。候補者61人中2位で初当選を果たした。すると翌月25日には市議会議員の給与明細書をSNSで公開。公開した理由を<地方議会は賛否両論さえ起こらない場合が多いと感じます><行政に対してチェックや監視を高め緊張感を与える><それも大事だと>と主張していた。
西本容疑者は中学時代に暴走族に入り、5年ほど少年院で暮らしていた。21歳の時に、地元・宮崎から上京し、東京・銀座のクラブで黒服として働くなど、10年ほど水商売を経験。妻子持ちで、息子は銀座生まれ、銀座育ちだそうだ。
西本容疑者が政界進出を目指すきっかけとなったのが、コロナ禍の2020年に行われた東京都知事選だった。西本容疑者は出馬にあたり、「百合子か、俺か。」という曲をリリースし、風営法の緩和、待機児童ゼロなどを公約に掲げ、東京都の小池百合子都知事を挑発。
SNSで「百合子ってのは、知事じゃねーよ。元セフレだから間違わないように!笑笑」と投稿していた。都知事選に出馬した動機について、後に「売名のつもりだった。軽いノリだった」と振り返っている。
都知事選に落選した西本容疑者は翌21年、埼玉県戸田市議選に出馬。定数26人中25番目で当選したものの、市民から「居住実態がない」との指摘を受け、1年で当選無効となり、カメラの前で涙を流した。22年3月には戸田市長選、同年12月には宮崎県知事選に出馬したが、大差で敗れた。その後、市議選に出馬するため、宮崎市内に転居した。
西本容疑者は政治家を志した理由について、動画配信サイトで<日本の政治はつまらない。結局、賄賂や不祥事、そういうのを見ていて何なんだろうなと思っていた。誰がいいことを言っても、偽善者ぶっても一緒だなと思っていまして>と語っていたが、女性の尊厳を踏みにじるようなまねをしながら、よくそんなことが言えたものだ。