いすみ鉄道で土砂流出、線路が宙に浮く 西畑―上総中野間 復旧の見込み立たず

記録的な大雨が降った大多喜町を走るいすみ鉄道は、西畑―上総中野間で線路下の敷石や土砂が大量に流れ出し、復旧の見込みが立っていないことが同社への取材で分かった。10日まで全線で終日運休を決めている。
敷石などの流出は少なくとも4カ所で確認された。特に被害が大きい西畑―上総中野間は、数十メートルにわたり線路下の土砂がえぐり取られたように線路脇の斜面に流れ出ていて、線路が宙に浮いた状態になっている。
同社は「復旧にかなりの時間がかる」として、大多喜―上総中野間の運転再開のめどが立っていない。11日以降は全線でバスによる代替輸送を含めて検討中で、まずは大原―大多喜間の運転再開を急ぐという。